音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

♪クラシック音楽の伝統を受け継ぐ真の音楽芸術家を目指して活動しています♪ 「YouTubeクラシック音楽道場」も更新中♪

◆演奏の心構え、フルートの巨匠・オーレル・ニコレの言葉

2007年02月05日 | 音楽(一般)
以前、
フルートの巨匠(今日なおご在命の「生きた化石」と
呼ばれることもあるそうで・・・)
オーレル・ニコレ氏の講習会を聴講している際に、
いくつもの心に響く言葉がありました。

ふと、思い出したひとつをご紹介いたします。


◇◆◇◆


数日間に及ぶ講習会の末、
最終日の前日、ニコレが生徒達にいいました。

「さて、私は十二分に説教してきた。し過ぎたくらいだ。
明日は、皆、一曲ずつ、我々の前で演奏しなさい。
私は、何も言わない。
ただ、吹くのだ。

ラテン語の古くからある格言によれば、
演奏において大事なことは【いま・ここ】だ。

明日は、それをやってみせなさい。」

と・・・



【いま・ここ】

時間芸術と分類される音楽という芸術、
その場において、その時においてしか存在しない
演奏という時間と空間、

一期一会

音楽に限らず、
人生において、そういった瞬間が
我々の周りには存在しているのではないでしょうか。

演奏も、そういうもの。
貴重な時間と空間、そこの居合わせる人間、
演奏者も、聴者も。

そこに、
音楽の存在意義を垣間見ることが、できるような気もするのです。


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