偽作と分かった今、実際に《ヴァイオリンのためのソナチネ》を聴いてみて

・・・佐村河内問題にちょっと心乱されている今日この頃ですが、
先ほど、とある「佐村河内守を知らなかった」という方からメールをいただき、その方の話によると、今回の事件を期に、お気に入りのフィギュアスケート高橋大輔選手の踊る《ヴァイオリンのためのソナチネ》を今一度YouTubeでお聴きになられたところ、「いい曲だ～！」と感動されたとのこと・・・

それをうかがい、自分でもこれを聴きたくなりYouTubeをのぞき、聴いてみました・・・

本当に！ドラマティックでカッコいい曲！
胸が熱くなる旋律にハーモニーの流れ！
憂いを帯びているような瞬間もあり、それは悲しみと熱情の入り混じったドラマのよう。
最後にはピカルディ終止(短調の曲が長調で終わる手法)で、決然とした意志をもって光の中を前へ進もうとする強い未来を予感させるような余韻が残り・・・

きっと高橋選手もこのような音楽だったら演技しやすいのでは!?とも思います。
音楽的感性もとっても鋭い方とお見受けしますから！

・・・この度は大事な最後のオリンピック前に、なんとも迷惑な偽作事件に巻き込まれてしまい、本当にお気の毒・・・クラシック音楽に携わる者としては、なぜか自分まで謝罪の気持ちすら感じてしまいます・・・

一昨日始まったソチ・オリンピックのフィギュアスケート競技に、真っ先に仲間の応援をするはずの彼の姿が見えないのが気になりますが・・・きっと、このような音楽における変な！苦難を乗り越え、ご自身の最高のパフォーマンスを成功すべく、外界をシャットアウトして集中していらっしゃることと信じます。
本当に！成功して欲しい！

こんな事態でも音楽家としてのわがままが許されるなら、最高のメダルを取って、変なスキャンダルなんか関係ない！自分の選んだ「いい音楽」の力とともに、悔いの無い舞台となるなら、その時こそこの音楽はうかばれるでしょう・・・
本当に本当に、心からがんばって欲しい！と願い、祈っています・・・






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