音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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トリルの入れ方、上から?下から? ~ 7月23日(火)のつぶやき

2013年07月24日 | ◆一言◆

クラシック音楽における装飾音のひとつ、トリル(ないしプラルトリル)の入れ方は、なかなか悩ましい問題です・・・。簡単にまとめると、「トリルを上から回すのは「倚音」を弾くこととなり、お洒落度が増す」、「下から回すのは、実音からトリルが始まるため普通な感じ、和声が判りやすい」、といえましょうか


バロックや古典などの楽曲で、カデンツ(終止形)が現れる所では、トリルは上から(倚音から)回す方が、お洒落度がアップし、カデンツらしさ、すなわち「落ち着く」感がより明らかになるといえましょうか。


もうひとつ、トリルの入れ方を判断するための情報は、「同音連打を避ける」ということ。「ド、ド+トリル」とあったら、「ド、ドレドレド・・・」と頭にドを重複せずに、「ド、レドレド・・・」と滑らかに動く方が、多くの場合のお勧めみたいです。


とはいえ、最近目にした古いフランスのバロック、クープランの楽譜を見ていたら、同音連打を多用しながら、とにかくトリルを上から回すような指示がたくさんありました・・・ 同音連打しながらも、敢えて倚音をきかせたいという、フランス・バロックの強いお洒落度のように感じられましょうか



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