ブルグミュラー《25の練習曲 op.100》より第16番、
・・・日本語の題名が、色々とありすぎて困る次第です・・・
原語の「Douce plainte」を内容を深く言い表すならば、
〈優しく穏やかな不平の訴え〉
・・・というのはいかがでしょうか?
右手で奏でられるメロディを女声とするならば、
その不平・不満が言い表され訴え歌われているような・・・?
ついには、そんな解釈になってきてしまいました♪
【書込み解説】ブルグミュラー〈16.あまいなげきDouce plainte〉《25の練習曲op.100》より【楽曲和声分析と弾き方】(★ペダル不使用)
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0:15~ 日本語の題名「小さな嘆き」「甘い嘆き」「ちょっとした悲しみ」
0:47~ 原語はフランス語「Douce plainte」、初版1852年版はimslpにて入手
1:54~ 「Douce」甘い、穏やか、「plainte」訴え・告訴・告発、不平・不満・不服・苦情・文句・非難・号泣・クレーム・怨み・ぼやき
2:57~ ネガティヴな短調の音楽、【調性学】主音から短3度があるから短調、主音から長3度あるから長調
4:29~ ウィーン原典版には仏・独・英語で「Douce plainte」「Leise Klage」「Gentle Complaint」、日本語で「ひそかな嘆き」
5:30~ ベートーヴェン〈嘆きの歌Klangender Gesang〉は《ピアノソナタ第31番 op.110》の終楽章にある
6:26~ ベートーヴェン〈嘆きの歌〉譜例
9:09~ ブルグミュラー(1806 - 1874)はドイツ人で、パリで活躍した人
11:40~ 調性は♭2つの短調、g-mollト短調、Solの音が第I音
12:24~ 使用楽譜『東音企画(初版)』には、原典スラーと改竄されたスラーの両方が記載
14:20~ 原典(古典的)スラーの弾き方 14:58~ J.S.バッハも楽譜にスラーを沢山書くことがある(実例参照)
17:36~ 1小節~、曲の前半(~8小節)は全てg-mollト短調
18:33~ 小文字の〔t〕と書いて〔短調トニカ〕をドイツ和声では表す
18:58~ 左手、スラー終わりが第I音トニカで終わっている〔全終止〕
20:17~ 3小節、左手の第IV音に盛り上がる【II,IV,VI和声解析法】研究
22:06~ 1小節~、右手、第V音からIV、III、II、I音へ下りてゆく=盛り下がり〔全終止〕
23:00~ g-mollト短調は、ショパン《バラード第1番 op.23》も同じ
23:39~ 2小節③拍目裏、<>は表情豊かなespressivoと解釈してもいい
24:10~ 3小節、前からの長いスラーは間違い!?減衰してしまうから・・・3小節目①拍目はMi♭第VI音
25:00~ 古典的スラーは、和声感に沿っている・合っている
25:39~ 4小節、〔サブドミナント→トニカ〕は〔変終止〕、〔サブドミナント〕に心がこもったままの終止
27:03~ 4小節③拍目裏から左手のアウフタクト、<>の盛り上がりにMi♭第VI音
28:16~ 左手は【男声】の音域、冒頭1小節の右手は【女声】の音域
29:24~ 5小節、左手メロディ〔D7〕〔導音〕で旋律が中途半端に終わる〔半終止〕、疑問文のような意味合い
30:34~ 6小節、第I音で終わると〔全終止〕、しかしここは敢えて書かない(なぜならcresc.やスラーで旋律は先に続いているから)
31:10~ 7小節、左手男声が一瞬で②拍目に右手女声に引き継がれる、男女の切実な会話のよう
33:03~ ★解説の撮影をしながら音楽の勉強が深まる、10年間やってきたクラシック音楽道場と同じよう
34:38~ 5小節、右手は〔半終止〕、始まりは第II音
35:29~ 6小節、右手〔全終止〕に見えるけど、作曲者はcresc.を書いているので、ここは減衰しない
37:06~ cresc.の階段「(p)」「(mp)」「(mv)」
37:48~ 【実例】ショパンの書く「mezza voce(中くらいの声)」《バラード第3番op.47》《同4番op.52》
38:30~ 【実例】ベートーヴェンの書く「mezza voce」《ソナタ第29番op.106 第III楽章》《同30番op.109 第III楽章》
40:20~ 8小節、終わりは〔半終止〕、dim.の階段「(mv)」「(mp)」「p」
41:57~ 8小節2括弧は、左手は①拍目いきなり〔半終止〕、右手も④拍目最後に第V音〔半終止〕、「この苦しみを何で分かってくれないんだろう?」切ない訴え
43:23~ 「心」を「音の技法」で表現する「音楽」
43:54~ 9小節~、後半
44:05~ 11小節~、明るくなった、B-Dur変ロ長調
44:36~ ドイツ語だとB-Dur、英語コードネームだとB♭Major、B(♮)MajorはH-Dur
45:32~ 9小節、Fa♯があるからここはg-mollト短調
45:55~ 10小節③拍目裏からアウフタクトでB-Dur変ロ長調に転調
46:26~ 13小節、またFa♯が出てきてg-mollト短調にすぐ戻る(★以上で調性の解析は終了)
48:00~ 【II,IV,VI和声解析】、9小節、Mi♭第VI音×4回
48:38~ 〔属9〕の和音の中には、主音から数えた第II,IV,VI音が含まれる
49:45~ 9小節、内声にはLa第II音・Do第IV音×8つ、盛り上がっていく
51:04~ 11小節、長いスラーがあると①拍目の第VI音が減衰してしまう・・・
52:03~ B-Dur変ロ長調、明るく晴れそうになる気持ち?
52:30~ 11小節、前の9小節と同じく第VI音×4、第II,IV音×8
53:14~ 9小節~、音量の階段、「p」<「mp」<「mv」>「mp」<「mv」<「mf」>「mv」<「f」
54:47~ 13小節、左手②拍目〔半終止〕、④拍目〔全終止〕
55:29~ ずっと「f」のままかどうか?14小節に「cresc.」があるということは、そこでは少し音量が落ちているといい
56:55~ 14小節③拍目に「cresc.」がある理由は④拍目に〔IV度調のV度〕Si♮があり、15小節〔サブドミナント〕Doへ盛り上がるから
58:59~ 15小節、〔サブドミナント〕Do,Mi♭,Solの音に入ってないメロディのFaは11thという不協和音であり〔倚音〕、とても大事な表情を持つ音、胸キュン
1:00:51~ ★今までの他の動画も「目次キャプション」を見て飛んでみて下さい
1:01:15~ 〔倚音〕について熱烈に語っているはず、〔倚音〕に対しての情熱がクラシック音楽家として必要
1:02:40~ 16小節、〔全終止〕①拍目左手、②拍目右手、③拍目左手
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