音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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メトロノームを使って練習。なぜ&どうやって?

2006年10月05日 | 音楽(一般)
メトロノームを使って練習していて、
ふと考えました。


音楽の自然な伸び縮みがあることは否定しがたく、
どんな時でも杓子定規にメトロノームの機械的なテンポ感に
音楽が追従する必要はないと思われます。


だからといってメトロノームが不要である、
という極論に走る必要も全くないでしょう。


ようは、使い方しだい、ということでしょうか。


ここでひとつ、
今の自分の考えうるメトロノームの有効な使用法を
ちょいとまとめてみたいと思います。

●「メトロノームを鳴らしながら演奏することで、
自分がテンポを崩し易い箇所を見つけ出すことができる。」

客観的に聴いている分には「テンポの崩れ」というものは
割りと容易に聴き取ることができ、あるいはそれが不快であったり
することもあるようですが、
演奏している本人にとっては、この「テンポの崩れ」というもの、
なかなかの曲者で、よほどの高いテンポ感覚に到達しない限り
自分のテンポが崩れているか・あるいは正しく流れているかを
正しく自己判断することは、非常に困難だと思われるのです。
特に、
テクニック的に難しい箇所であったりすると、なおさらテンポが
崩れてしまう可能性は大と思われます。

そんな時に、ひとつじっくり集中して
メトロノームを傍らに流しながら練習することによって、
一体自分は「速くなっているのか」「遅くなっているのか」、
あるいは、どこでテンポが崩れているかを
極めて現実的に教えてくれるのが、
このメトロノーム先生ということになりそうです。

「なんだよ、ちくしょう!非音楽的だ!!」
と叫びたくなることもありますが(ありませんか!?)、
しかしまぁ、現実は現実、
自分のテンポがそこで崩れていることを「知る」ことができ、
さて、そこから音楽的な兼ね合いとバランスを取り、
どうやって料理しようかを考えるのに非常に有効な練習過程
と考えたら、メトロノーム先生との有意義な音楽生活を
送ることができるのではないでしょうか!?

つづく

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