ところで、サン=サーンスという作曲家について
先の記事《水族館(動物の謝肉祭おり)》につづいて考えてみました。
サン=サーンス(1835-1921)は、
フランス印象派音楽の代表格といわれる
ドビュッシー(1862-1918)、ラヴェル(1875-1937)という
二人の大作曲家の前の世代に属する人です。
フランスの音楽の歴史の流れを考えるとき、
もしも芸術の発展が、突然変異による偶発的な事象だけでない
何か必然めいた「流れ」に即していると推測されるのであれば、
サン=サーンスの《水族館》
あるいは
F.リスト作曲の《エステ荘の噴水(巡礼の年 第3年 イタリアより)》
(ラヴェルがピアノ曲《水の戯れ》を作曲するにあたってのインスピレーションを受けた楽曲と伝わっています)
など、
先人達の蓄積が実り、後年
音楽の世界における「印象派」と呼ばれるようになる
魅力の大きな、音楽分野のパレットに
一段と豊かな色彩をもたらすジャンルが生まれたと
いうことができるのかもしれません・・・
最後に、もうひとつ思い出されましたのは、
20世紀後半の代表的なピアニストの一人、
スヴァトスラフ・リヒテル氏の言葉。
それは、
ピアノ印象派音楽のひとつ、ラヴェル作曲《鏡》の第3曲目
《洋上の小舟》についての氏のコメントです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ラヴェルの作品は、全て天才的だ。
でも、
《左手のための協奏曲》
《洋上の小舟》
は違う。
このふたつは「超天才的」だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
他を抜きん出てよい意味で使われた「超天才的」というこの言葉、
今回の私の思ったところでは、
サン=サーンス作曲の《水族館》にもこれが当てはまるのではないか、
というものでした。
ピアノという楽器をつかって奏でられる
「超天才的・最高傑作」として。
♪
先の記事《水族館(動物の謝肉祭おり)》につづいて考えてみました。
サン=サーンス(1835-1921)は、
フランス印象派音楽の代表格といわれる
ドビュッシー(1862-1918)、ラヴェル(1875-1937)という
二人の大作曲家の前の世代に属する人です。
フランスの音楽の歴史の流れを考えるとき、
もしも芸術の発展が、突然変異による偶発的な事象だけでない
何か必然めいた「流れ」に即していると推測されるのであれば、
サン=サーンスの《水族館》
あるいは
F.リスト作曲の《エステ荘の噴水(巡礼の年 第3年 イタリアより)》
(ラヴェルがピアノ曲《水の戯れ》を作曲するにあたってのインスピレーションを受けた楽曲と伝わっています)
など、
先人達の蓄積が実り、後年
音楽の世界における「印象派」と呼ばれるようになる
魅力の大きな、音楽分野のパレットに
一段と豊かな色彩をもたらすジャンルが生まれたと
いうことができるのかもしれません・・・
最後に、もうひとつ思い出されましたのは、
20世紀後半の代表的なピアニストの一人、
スヴァトスラフ・リヒテル氏の言葉。
それは、
ピアノ印象派音楽のひとつ、ラヴェル作曲《鏡》の第3曲目
《洋上の小舟》についての氏のコメントです。
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ラヴェルの作品は、全て天才的だ。
でも、
《左手のための協奏曲》
《洋上の小舟》
は違う。
このふたつは「超天才的」だ。
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他を抜きん出てよい意味で使われた「超天才的」というこの言葉、
今回の私の思ったところでは、
サン=サーンス作曲の《水族館》にもこれが当てはまるのではないか、
というものでした。
ピアノという楽器をつかって奏でられる
「超天才的・最高傑作」として。
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