音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆ピアノ曲の最高傑作のひとつ!? ~ サン=サーンス《水族館Aquarium(動物の謝肉祭より)》

2010年11月15日 | ◆一言◆
C.サン=サーンス作曲の曲集《動物の謝肉祭》は、

老若男女を問わなず、誰もが楽しむことの出来る

クラシック音楽の傑作のひとつだと思います。






浅はかにも「子供用の作品だ」と言われることもあるそうなのですが、

とんでもない!!

大人も、想像力を沸き立てられて

聴いていて胸踊る音楽であると私には信じられます。






明後日、11月17日(水)

東京西近郊の橋本「杜のホールはしもと」でのコンサートにて

この曲集を「2台ピアノ版」にて演奏することとなっており、

その練習に励んでいるところなのですが、

14曲からなる曲集、どの曲も魅力ある

素晴らしい音楽だと強く思わせられるのです。






その中でもとびきり鮮烈な印象を受ける曲があります。

それは、

曲集の第7曲目にあたる《水族館Aquarium》




2台のピアノで奏でられる

幾重にも折り重なるアルページオの波は、

水の中の世界、ゆらめく水のうねりの中に降り注ぐ

光のシャワーのような景色を彷彿とさせます。






このような風景は本来、地上世界に住む我々人間には

縁のない異空間なのかもしれませんが、

(それとも、幾万年も越えた祖先の記憶が我々の遺伝子にも・・・!?)

幸いにも面白いことに、21世紀を生きる我々、

この水族館の巨大な水槽の中の

水と光のきらめくドラマを見たことのある人であれば、

きっと誰しもがそれを思い出すことが出来るでしょう。





そしてなんと、

サン=サーンスの音楽《水族館》は、

音楽の力で、このような世界を

我々の脳裏に浮かび上がらせてくれるのです・・・






この曲のファンタジーはもちろん、

具体的な音響効果・音そのものとしての面白いがまた格別で、

それは「2台のピアノ」を使って奏でられる

という特殊性といえそうなのです。







実は、

一人で練習しているときは、さほどの感動はないのです・・・

ところが、二人のピアノ弾きがお互い練習してきて、

2台のピアノで、それぞれが担当する異なるアルページオを同時に奏でてみると・・・




あら不思議・・・!?

現世を超越させられるような、ファンタジー溢れる

水中の世界へと、ピアノという楽器の音を通して

引き込まれていくかのようなのです・・・







サン=サーンス作曲《水族館》、

ピアノという楽器を使った音楽の内の「最高傑作」のひとつとして

賞賛に値する価値の高い作品であると、

今回の本番を前に、

共演者のピアニスト太田太郎氏とともに

静かな興奮を味わったのでした。





宣伝のようで恐縮ですが、

明後日11月17日の本番、録音等スピーカーを通してではない

「生演奏」による《水族館》をお聴きいただける面白い機会と思われ、

(もちろん《水族館》だけでなくサン=サーンス《動物の謝肉祭》全曲、
そしてコンサートの前半には、2台ピアノ用の作品、
●サン=サーンス作曲《ベートーヴェンの主題による変奏曲 op.35》
●ルトスワフスキ作曲《パガニーニの主題による変奏曲》
をご披露いたします)

JR横浜線・京王相模原線「橋本駅」直結の「杜のホールはしもと」、

開演18時45分(←十代の若者達によるプレコンサート付きのためちょっと早い開演時間)

相模原市、町田市、八王子市、多摩センター近辺、ご興味・お時間おありの方々、

(もちろん、他の地域からも大歓迎!!)

大勢の皆様にご来場いただけたら嬉しく思います。

ご来場を心よりお待ちしております。



http://www.emusikproject.com/
http://bazaar.kanaloco.jp/event/30375/

サロンのひととき「音間」 第6号
2台のピアノ
<サンサーンスのとき 第1章>
(企画/構成: 太田太郎)


ゲスト出演 瀬川玄(ピアノ)
出演 太田太郎(ピアノ)
ナレーター 岩橋宏倫
日時 2010年11月17日(土)
会場 杜のホールはしもと
料金 前売り一般2300円(学生と65歳以上800円) 
    当日2500円(学生と65歳以上1000円)
開演 18時45分 (開場18時15分)
問い合わせ エームジーク企画 
Tel. 090-1702-2229(岡部)




















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