音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

♪クラシック音楽の伝統を受け継ぐ真の音楽芸術家を目指して活動しています♪ 「YouTubeクラシック音楽道場」も更新中♪

ブルグミュラー〈12番 別れ L'adieu〉《25の練習曲op.100》より【和声分析・解説動画】

2020年07月08日 | ブルグミュラーBurgmüller

(★こちらの動画は、お手元に楽譜をご用意されて、一緒に書き込みながら勉強していただけたら有意義かと思われます。お楽しみ下さいませ!また、下記には【目次(YouTube時間指定)】を一覧にしておりますのでご興味ありそうなところへ飛んでご覧くださいませ♪)

 

 

〈別れ〉という曲名に・・・

昔の自分がふられたトラウマが重なり!?(自爆・苦笑)

すっかり「失恋」のイメージで解説が進んでしまいましたが・・・

恋愛観でなくても、普通に「別れ」とイメージされても大丈夫かと思います♪

 

とはいえ、

〈Adieu〉というフランス語の言葉には、

「もう二度と会えないかもしれない」

という、切実な別れの意味合いがあることは知っておいて下さい・・・

 

 

ブルグミュラー〈12番 別れ L'adieu〉《25の練習曲op.100》より【楽曲和声分析・弾き方と解説】

 

 

 

↓ 時間をクリックすると表題毎にスキップできます

0:22~ 曲名「別れ L'adieu」についての説明、フランス人がどういう時にこの言葉を使うのか

2:36~ この曲はクラシックの「和声の魅力」が詰まっていて勉強になりそう(44:31

3:11~ この曲は何調?最初の小節で調性が分かりにくいのは初めてのパターン(これまでの11番~1番までと比較)その不安定な音楽性は「別れ」につながる

5:02~ Allegro molto agitatoは「速く、とても焦って、慌てて(焦燥感)」

5:44~ 3小節、〔属七ドミナント〕の音からa-mollイ短調の曲だと分かる(調性判断)

7:04~ 1小節、Faは第VI音、〔IV度の和音(サブドミナント)〕で音楽がいきなり始まっている(8:50

8:00~ 楽譜の左上にメモ、調、II,IV,VI和声解析法(20:44

10:00~ 放送事故・・・プロジェクターがダウン・・・11:03から再開

 

11:30~ 1小節、大事な不協和音〔倚音〕の説明、「心の痛み」のよう

12:44~ 〔倚音〕の弾き方、バッハ(次男C.Ph.E)著『クラヴィア奏法試論』より(14:20

13:46~ 放送事故・・・プロジェクターがダウン・・・すぐに再開

14:20~ 〔倚音〕の弾き方、バッハ(次男C.Ph.E)著『クラヴィア奏法試論』より

16:03~ 3小節、メロディのReは第IV音、〔属七ドミナント〕の中に第II音、第IV音が含まれている

17:25~ 4小節、左手は3拍伸ばす〔音価休符〕、④拍目で右手が孤独・・・になる

17:59~ ・・・今回の解釈は「別れを切り出された側の気持ち」!?

18:54~ 1、2小節③拍目、〔音価休符〕八分休符があることで、左手だけ、右手だけになる「別れ」の表現!?

20:20~ 4小節、左手は〔属七ドミナント〕で終わる〔半終止〕の音楽性

20:40~ 音楽における〔文法〕、半終止は疑問文のよう

21:23~ 13小節、お終いに聞こえるフレーズは〔全終止〕

22:20~ 4小節最後、右手、dim. e poco rall.の後〔半終止〕(26:10)、するとスラーの問題

 

22:43~ ブルグミュラーの楽譜における19世紀に改竄されてしまった「長いスラー」の問題(37:25

24:26~ 使用楽譜『東音企画版(初版?)』(その後『今井顕校訂版』もあり)

26:47~ 5小節~、原典スラーは1小節毎、和声感に則っている、左手にもスラーは無し

28:55~ 原題がフランス語なのは、ブルグミュラーはパリで活躍したドイツ人だから

29:34~ 『初版』の楽譜はimslpで閲覧可能

30:45~ 5小節②拍目、アクセント、左手はFa第VI音、右手はRe第IV音

31:55~ 原典スラーにより、拍感「強弱中弱」に逆らう2拍目アクセントは「中膨らみの気持ち悪い音楽性」

 

32:44~ テンポの問題「Allegro agitato」四分音符=184(初級者は無理しなくていい?)音楽性としては合っている、出来れば速いテンポで

34:20~ 7小節、「cresc.」の階段、(p)(mp)(mv)(mf)(37:09

35:48~ 11小節、「cresc.」の階段、四段階で(p)(mp)(mv)(mf)(f)

38:00~ 12~13小節、初版スラーにおいても長めのスラー

38:42~ 13~14小節、初版スラーが13小節だけでも〔全終止〕として音楽はつながっている

 

40:00~ 7小節②拍目、「cresc.」とともにII,IV,VI和声解析、この曲は②拍目に何かがある音楽!?

40:46~ 7小節④拍目、Re♯は〔増4度〕の音、第IV音

42:06~ 8小節、低音Miは第V音〔ドミナント〕、Mi, La, Doは〔D46〕の和音とドイツでは言う。〔トニカ第2転回型〕ではなく、大事に

43:47~ 13小節、「f」のところも〔D46〕

44:31~ 「別れ」という表題と〔和声感〕(1:00:30

46:34~ 8~9小節、左手に〔全終止〕、右手は1小節毎のスラーはとりとめなく続く旋律、焦り、速い3連音符、音楽芸術として凄い力を持った曲

 

49:28~ 14小節、痛い音は②拍目「sf」の第IV音、第VI音〔短調サブドミナント〕が効果的に使われている(52:29

50:09~ 14~15小節、右手は導音→主音で〔全終止〕

50:34~ 16小節①拍目、改竄された長いスラーだと、必要のない〔全終止〕となってしまう・・・全終止は③拍目に

52:56~ 14~15小節、左手は〔サブドミナント〕→〔トニカ〕で〔変終止〕←「感動・想いがこもったままの終止」1:05:08

 

54:51~ 中間部、がらりと変わって「p espressivo」、ハ長調C-Durで明るい音になっている

55:17~ 17小節③拍目、Do,Fa,Laは〔サブドミナント〕、だけど両端の音はDoで第I音、だから思いをこめ難い・・・

56:37~ 18小節②拍目に無理のある盛り上がり、改竄された長いスラーだと②拍目が飛び出して強くなっちゃう・・・、初版1小節毎のスラーにより②拍目の無理に明るく振舞おうとしているような音楽性が現れる

58:07~ 19小節②拍目、〔ドミナント〕のスラー終わりはちょっと〔半終止〕、④拍目〔トニカ〕の終わりはちょっと〔全終止〕、20小節④拍目は〔半終止〕

 

59:14~ クラシック音楽道場10年間、そしてYouTube道場となって撮影しながら勉強が進む

 

1:00:02~ 22小節②拍目は、もっと無理してオクターヴ上がって盛り上がる

1:00:44~ 25小節で〔A〕に戻る、前回の〈11番 せきれい〉では〔中間部〕が無かった。〔Intro.、前半、後半、Coda〕

1:01:50~ この曲〈12番 別れ〉の形式は〔Intro.、A、B(中間部)、A、Coda〕の〔三部形式〕

1:03:07~ 23小節、左手〔短調サブドミナント〕はc-mollハ短調からの借用された和音、ドイツでは〔S〕と〔s〕で書き分ける、〔短調〕の不安感

1:04:40~ 23小節、右手は〔減七の和音〕

1:05:08~ 右手と左手が意味が違う和声解析はあり得る!?23小節、右手は〔減七〕左手は〔s〕、15小節では右手は〔全終止〕左手は〔変終止〕(50:09

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

▼ブルグミュラー【楽曲和声解析】動画一覧▼ https://www.youtube.com/playlist?list=PL8FTK8c0NoEiN68TDGjLIL6NfdyCNi4mO

 

▼ベートーヴェン【ピアノソナタ全32曲 楽曲和声解析】動画一覧▼ https://www.youtube.com/playlist?list=PL8FTK8c0NoEhrnP5arfRUU3nOC_q9qQ63

 

☆ 瀬川玄 Gen Segawa (@pianistGS) · Twitter▼ https://twitter.com/pianistGS

 

☆ ブログ 、音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」▼ https://blog.goo.ne.jp/pianist-gensegawa

 

☆プロフィールhttps://blog.goo.ne.jp/pianist-gensegawa/e/9425cd34602248ab643083e80489c13c

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ブルグミュラー〈11番 せきれ... | トップ | 【書込み解説】ブルグミュラ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。