ビッグバン・・・・・!!!!
をも思い起こさせる、というこの音楽・・・
・・・ベートーヴェン《ピアノソナタ 23番 “熱情”》・・・
曲の最後(3楽章Coda)は、
3楽章冒頭の「Allegro ma non troppo」から「Presto」に速度があがり、
息もつかせぬ和音の連打とアルページオの洪水。
曲の始まりから30分近い時間をピアノと奮闘してやって来る
この最後のクライマックスは、演奏者泣かせと言えるでしょう・・・。
このCoda、
大嵐、怒涛のようにテーマが鳴り渡り、「ff」に到達して、
当時のベートーヴェンの持っていた楽器の最高音「c4」まで
何度となく駆け上がる!!
左手がいよいよ墜ちていき、
当時のベートーヴェンの持っていた楽器の最低音「F1」が何度となく打ち鳴らされる!!
(ピアニスト園田高弘先生が、最高音・最低音についてこのように表現されていたよう記憶しています・・・)
・・・絶叫・・・!? もう、どうにでもしてくれ、
無茶苦茶にしてくれ!!と叫びたくなるような!?
★楽器の最高音、最低音を打ち鳴らす、この感覚を
試してみることが出来ます。現代の88鍵のピアノで、
一番下の鍵盤「A2」から
一番上の鍵盤「c5」まで、
a-moll(イ短調)で、この《op.57 熱情 3楽章》353小節目の「ff」の音型で駆け降りてみてください。
「ff」で!!
力一杯!!
日頃の鬱憤、怒りを思いのまま鍵盤に叩きつける!?
(ベートーヴェン自身、こんなことをしていたのかもしれません・・・、ピアノの詩人と呼ばれるショパンだって、祖国が革命の戦火に落ち、ロシアの侵略を嘆き「僕にできることはピアノに向かって思いのたけをぶちまけるだけだ・・・」と手記を残しています。たぶん・・・《革命のエチュード》が・・・)
どうでしょう・・・88鍵、全てを使って、楽器一杯をフルに使う「限界感」・・・!!!
(注)もし試された方いらっしゃっても、近所迷惑、指の故障等、
責任は負いかねます・・・(苦笑)
(注2)あと、自分は鍵盤を叩くことは本当は嫌いなのですが・・・
しかし、音楽がそれを要求しているのであれば、やむ終えない!?
美しいだけが音楽ではない・・・と考えております。
そこで考えました。
この《熱情》の最後のクライマックス、ビッグバンを起こすべく!?
いよいよ大燃焼させる何かよい方法はないか!?と。
そこで、
この日記の表題にも書いたとおり、この曲の楽譜最後の1ページ
(版によって頁は異なりますので、正確には第341小節目から)を、
先々日の日記にも書きました《ワルトシュタイン》のヒントをもとに、
●Pedal踏みっぱなしを実行してみました。
341小節目、左手オクターブの「ff」に支えられ、腕や指の力のみに頼ることなく、Pedalを使うことでピアノという楽器の最大限の音響効果を得られる・・・!!!!!
と思ってここまで一生懸命書いたのですが・・・この作戦失敗・・・
たった今気付いてしまったのですが、353小節目 に作曲者自身による「Pedal」の指示あり・・・
Beethovenは、ここまでは望んではいなかったと
・・・・無念・・・
でも、こうやって一喜一憂しながら音楽と向かい合って生きている様を、
少しでもお伝えすることが出来ればと思い、このまま掲載します。
それにしても悔しい!!!
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