ロマン・ロラン著《ベートーヴェン研究》を読みながら、
以下の記述を目の当たりにしました。
―――――――――――――――――――――
・・・また彼(ベートーヴェン)は音楽用語の改革や、
メルツエル(Maelzel)のメトロノームの計時指定に興味をもち、
アレグロとかアンダンテとかの古い感情的な指定の指定の代わりに
これを使おうと思ってみる。
―――――――――――――――――――――
以前、ベートーヴェンのメトロノームについては
書いたことがあります。
http://blog.goo.ne.jp/pianist-gensegawa/e/92656e674e63cea9ad7cb143e4e4f958
・・・今この記事を読み返してみると、この頃は
自分の想像するままに、ベートーヴェンがメトロノームを
どのように好んで使ったのかを想像していたのですが、
今回、この
ロマン・ロランによる研究の一部分にめぐり合ったのは、
この考えを裏づけするに足る、大きな収穫と思い、
うれしく、ここに書かせていただきたいのです。
ロマン・ロランの文章は短く簡潔なものですが、
ベートーヴェンがどのようにメトロノームを使用していたかを
十二分に伝える文章でありましょう。
やはり、ベートーヴェンはメトロノームという機械を
楽曲の正確なテンポ表示として、より確実な形で
楽譜に記載したいという意識で使っていたであろうことが
このロマン・ロランの文章から浮き上がります。
決して、
チクタクに合わせて、テンポが一定に保たれるように、
なぞという使い方をしていたのではないのです!!
どうか!これを期に、ベートーヴェンの音楽を
機械的なチクタクに支配される無味乾燥な音楽として
演奏されるのを「良し」とする「間違った」(敢えてこう
強く言いましょう)教育から離れて下さい!!
ベートーヴェンはメトロノームをそのように使ったのでは
無いのです!
もちろん、
未成熟がゆえに音楽の流れを邪魔する不必要なテンポの揺れ
などを矯正することは、メトロノームを利用する上での
有効な使用方法のひとつであることは間違いなく、
このようにメトロノームが使われることも大事なことです。
あのルバートの達人「ショパン」も、メトロノームを必ず
彼の傍に置いていたという証言もあるほどです。
しかし、だからといって、
メトロノームに音楽を支配されてしまってはいけません。
コンピュータに人間が支配されてしまってはいけないのです、
映画『2001年宇宙の旅』や『ターミネーター』のような
恐ろしい世界にはなってはいけないのです・・・
しつこいようだけれど、
ベートーヴェンが「メトロノームを好んだ」という意味を誤解して
メトロノームのチクタクにただただ闇雲に合わせるような演奏を
良しとする風潮が無くなることを・・・僕は切に望むのです・・・
お願いですから・・・
ベートーヴェンを・・・音楽を・・・殺さないで下さい・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/a5/9e9ec4b1d3900be2e95810b17ce89fad.jpg)
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この記事に関するコメントやご連絡等ございましたら、
以下のアドレスまでメッセージをお送り下さい。
PianistSegawaGen@aol.com
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以下の記述を目の当たりにしました。
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・・・また彼(ベートーヴェン)は音楽用語の改革や、
メルツエル(Maelzel)のメトロノームの計時指定に興味をもち、
アレグロとかアンダンテとかの古い感情的な指定の指定の代わりに
これを使おうと思ってみる。
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以前、ベートーヴェンのメトロノームについては
書いたことがあります。
http://blog.goo.ne.jp/pianist-gensegawa/e/92656e674e63cea9ad7cb143e4e4f958
・・・今この記事を読み返してみると、この頃は
自分の想像するままに、ベートーヴェンがメトロノームを
どのように好んで使ったのかを想像していたのですが、
今回、この
ロマン・ロランによる研究の一部分にめぐり合ったのは、
この考えを裏づけするに足る、大きな収穫と思い、
うれしく、ここに書かせていただきたいのです。
ロマン・ロランの文章は短く簡潔なものですが、
ベートーヴェンがどのようにメトロノームを使用していたかを
十二分に伝える文章でありましょう。
やはり、ベートーヴェンはメトロノームという機械を
楽曲の正確なテンポ表示として、より確実な形で
楽譜に記載したいという意識で使っていたであろうことが
このロマン・ロランの文章から浮き上がります。
決して、
チクタクに合わせて、テンポが一定に保たれるように、
なぞという使い方をしていたのではないのです!!
どうか!これを期に、ベートーヴェンの音楽を
機械的なチクタクに支配される無味乾燥な音楽として
演奏されるのを「良し」とする「間違った」(敢えてこう
強く言いましょう)教育から離れて下さい!!
ベートーヴェンはメトロノームをそのように使ったのでは
無いのです!
もちろん、
未成熟がゆえに音楽の流れを邪魔する不必要なテンポの揺れ
などを矯正することは、メトロノームを利用する上での
有効な使用方法のひとつであることは間違いなく、
このようにメトロノームが使われることも大事なことです。
あのルバートの達人「ショパン」も、メトロノームを必ず
彼の傍に置いていたという証言もあるほどです。
しかし、だからといって、
メトロノームに音楽を支配されてしまってはいけません。
コンピュータに人間が支配されてしまってはいけないのです、
映画『2001年宇宙の旅』や『ターミネーター』のような
恐ろしい世界にはなってはいけないのです・・・
しつこいようだけれど、
ベートーヴェンが「メトロノームを好んだ」という意味を誤解して
メトロノームのチクタクにただただ闇雲に合わせるような演奏を
良しとする風潮が無くなることを・・・僕は切に望むのです・・・
お願いですから・・・
ベートーヴェンを・・・音楽を・・・殺さないで下さい・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/a5/9e9ec4b1d3900be2e95810b17ce89fad.jpg)
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