音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆ドイツ人にとって音楽すること・サッカーすることは「Arteiten(アルバイテン)」

2009年02月18日 | 音楽(一般)
先日、ぼんやりと
テレビのニュースを見ていました。

スポーツのコーナーに入り、
サッカーJリーグの浦和レッズの監督が新しく変わり、
フィンケ氏という、ドイツ人の監督が
チームを取り仕切っているとのことらしいですね。



放映されていたインタビューを見ていると、
ドイツ語をしゃべりながらの字幕付きで、
ドイツ留学をしていた私にとっては、ドイツ語が聞こえてくる時は、
リハビリのチャンスでもあり!?なるべく字幕を見ないように!?
一生懸命聞き取ろうと努力するのでありました・・・

そして、
ふと、気になる一言、一節が耳に入ってきたのでした。


確か、こんなことをおっしゃっていたのではなかったかと
記憶しております。それは、

「Mann soll gut arbeiten」
(よくアルバイテンされなければならない)



だったような・・・とにかく肝心なのは、
ドイツ人のサッカーの監督が、
浦和レッズという日本のチーム(ドイツ語ではManschaftマンシャフトといいます)
を育てる・指揮するに当たって、

「Arbeiten(アルバイテン)」
という言葉を使っておられたところなのです。


以前、
こちらの私のブログに、
ピアノの師匠クラウス・シルデ先生が、
ピアノを・音楽を練習する・勉強するという言葉として、
「Ueben(ユーベン)」ではなく
「Arbeiten(アルバイテン)」という言葉を
使っておられたということを、書いたことがあります。

  

「Arbeiten(アルバイテン)」とは、
日本語として頻繁に使われている「アルバイト」という言葉と
恐らくは語源は一緒なのではないでしょうか、すなわち、


「働く・作業する・勉強する」


という意味になります。


お仕事をするのが「Arbeiten」というのは、
日本人的感覚からも、簡単に納得できます。


ところでしかし、
「ピアノの練習」において、「音楽の練習」において、
そして今回のネタである「サッカーの練習」においても
ドイツ人の感覚としては、これらは全て

「Arbreiten」

ということになるのだとすると・・・

なんとなく、ここに、
ドイツ人の持つ音楽・サッカーなどに対する
「意識」が垣間見られるような気がするのです。


彼らにとっては、
音楽すること・サッカーすることは
「Arbeiten(仕事をする)」
という感覚があるのでしょうか!?



この感覚が良い、見習うべきだ、なぞと
胆略にこれを褒め称えようというつもりはありませんが、
しかし、
なんというか、面白い心構えだな、という風に思ってみるのは、
多少なりとも、意味にあるようなことに思えて、
ひとつまとめて書いてみました。




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