お蔭様で、先日の大倉山記念館における
フルート・ピアノ・デュオ・リサイタルを
終えることができました。ご来場くださいました皆様、
暑い中、傾斜の厳しい坂道をのぼっていらしてくださり、
本当に、どうもありがとうございました。そして、
今回はあまり大きくはない会場ゆえに
券が売り切れてしまいご来場いただけなかった皆様には、
大変申し訳なく、しかし、今後とも色々とがんばって
ゆきますので、ご支援・ご声援のほど、
今後ともよろしくお願いいたします。
というわけで、
ひとつ大きな本番を終えて久々に
テレビをゆっくり見ていました。
俳優、織田裕二氏、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/ae/684264abcc99d5e774bfee0a9f2231ca.jpg)
役柄ではなく、生の声と人柄が垣間見られるような放映だったのですが、
言葉の端々に見え隠れする彼の人間は、
俳優としての深みを覗かせる
とても含蓄のあるものに思えたのでした。
●「自分のことはべつに好きではない、でも嫌いでもない」
●「俳優同士のやり取りのが絶妙な人が時にいる、
例えば鹿賀丈史さんとか」
あぁ、
これってクラシック音楽でいうと
「室内楽」のようなものなのかな、なぞと思うのです。
複数の奏者が、言葉なく、空気を察知し暗黙の了解で
ことを進めてゆくのは、アンサンブルのまさに面白いところです。
さらには、
●「時に監督すらついて来れない」こともあるとか!?
少々の爆弾発言ですが、これも有り得る話かなと、思ってしまいます。
●「自分の役柄を見ていて、泣いてしまった・・・
だって、青島(刑事)が死んじゃいそうだったから・・・」
「― でも、あれは織田さんでしょう?」という質問に対して、
●「あれ(青島刑事←役名)は、俺じゃないよ」と言い切る織田氏・・・。
この言葉は、彼がナルシストだという全くその逆の、
俳優として作品と面と向かっているからこその
素直な心の現れではないでしょうか。
以前からよく考えていたことなのですが、
「俳優」と「演奏家」というのは
とても似通った立場にあると思うのです。
ある脚本があり、ある楽譜があり、
俳優や演奏家は、そこを通して
映画なり、ドラマなり、音楽なり、「作品」を創る一役を担う
という意味において、両者はとても近しい間柄なのではないでしょうか。
クラシック音楽を勉強するにあたって、
作品を掘り下げてゆくうちに、
自分が練習しているにも関わらず、その最中に
大きな感動の涙が溢れてくることが時にあります。
これは決して「俺って上手い」なぞと
自己満足に浸っているのでは全くありません。
作品が凄いから、感動し、涙が出てくるのです。
すると、
織田裕二氏が「自分の作品を見ていて涙した」というのは、
なんだかひどく納得してしまう気がするのでした。
この番組では、
SMAPのゲストとしての織田裕二氏の出演だったのですが、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/64/3dabb363a542ac37bd7545c059e6a4e5.jpg)
草剛氏、木村拓哉氏、中居正広氏、稲垣吾郎氏、香取慎吾氏、
SMAPのメンバーとのやり取りもまた面白く、
最前線で仕事をする「男たち」のそれぞれの心意気が入り混じり、
個性もそれぞれ、みんな、凄く、かっこいいなと、
素直に思ったのでした。
時期ドラマのシーズン(クルー?というのでしょうか?)の
入れ替わりをにらんでのテレビ局の意図的なものであろうと、
そんなことは関係なく、面白いものは面白い。
テレビ番組の、時に不必要なくらいネガティブで表層的な放映は
見ていて不快感を催すことが無くもないのですが、
それでも偏見にとらわれずに色々な場面を覗いてみれば、
必死になっていいものをつくろうとする人々の熱意を通して
「面白いものは面白い」という事実を目の当たりにするような
気がしたのでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/da/19fe9ef56ccaef955e544b0dc468c254.png)
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