ベートーヴェンの最後のピアノソナタ
《32番op.111》は、「天上の音楽」と表現されることも
あるようで、今の自分にはこの音楽は人間の最期の姿を
彷彿させるようにも思われるのです。
II楽章は“Arietta”という表題が
ベートーヴェン自身によって付けられています。思えば、
奇妙な名前です・・・
“Aria”ではなく“Arietta”
テンポ指示はベートーヴェン自身の手により、
「Adagio molto semplice e cantabile」
とあります。
今日、ふと思いましたのは、この文章の中ほどにある
「semplice」
という言葉。日本語では
「簡単に」あるいは
「シンプルに」と言ってみたほうが
しっくり来る気もするのですが。
「簡素に」・・・というのもいいでしょうか。
「semplice」
冒頭に書きました「天上の音楽」「最期」という
この音楽を紐解くキーワードと
この語「semplice」は、どのように結びつくのでしょうか。
「semplice」
I楽章の荒々しいまでの典型的なベートーヴェンの
音楽を経て到達したこの終楽章(II楽章)、
ついに静けさを手に入れた、
静けさの境地に達した、
死を目前にした人間がたどり着いた境地を
「semplice」
という言葉は現しているのでしょうか。
簡単・・・だけど、奥の深い
あまりに奥の深い言葉・・・と、思ったのでした。
《32番op.111》は、「天上の音楽」と表現されることも
あるようで、今の自分にはこの音楽は人間の最期の姿を
彷彿させるようにも思われるのです。
II楽章は“Arietta”という表題が
ベートーヴェン自身によって付けられています。思えば、
奇妙な名前です・・・
“Aria”ではなく“Arietta”
テンポ指示はベートーヴェン自身の手により、
「Adagio molto semplice e cantabile」
とあります。
今日、ふと思いましたのは、この文章の中ほどにある
「semplice」
という言葉。日本語では
「簡単に」あるいは
「シンプルに」と言ってみたほうが
しっくり来る気もするのですが。
「簡素に」・・・というのもいいでしょうか。
「semplice」
冒頭に書きました「天上の音楽」「最期」という
この音楽を紐解くキーワードと
この語「semplice」は、どのように結びつくのでしょうか。
「semplice」
I楽章の荒々しいまでの典型的なベートーヴェンの
音楽を経て到達したこの終楽章(II楽章)、
ついに静けさを手に入れた、
静けさの境地に達した、
死を目前にした人間がたどり着いた境地を
「semplice」
という言葉は現しているのでしょうか。
簡単・・・だけど、奥の深い
あまりに奥の深い言葉・・・と、思ったのでした。