音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆まさかベートーヴェンは般若心経を知っていたのでは!?《ピアノソナタop.110》

2007年11月12日 | ベートーヴェン Beethoven
「般若心経」

これは悟りの境地を描いたお経、とのことです。
まだまだ未熟者、勉強不足、ゆえに勉強中の自分でありますが、
この「般若心経」最後のあたりのことを勉強していて、
ふと、ひらめいたのでした。この場面を、自分は知っている・・・


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以前から時々、
ベートーヴェンの最後の三つの《ピアノソナタ》のうちのひとつ
《ソナタ第31番 As-Dur op.110》

この曲の最後を、自分は天馬(ペガサス)が翼をはばたかせ
大空の彼方へと飛んでゆくように見えると、
何度も書いたことがあります。

今日はなんと、
「般若心経」を勉強しながら、
この姿を垣間見てしまった気がしたのです。

それが、
「般若心経」終わりの文句、


羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶


サンスクリット語が元であるこの正確な翻訳は
非常に難しいらしいのですが、その訳のひとつには、



行きなさい、行きなさい、
遠くへ行きなさい、
遠く悟りの地まで行きなさい、
悟りを得た者の幸



となるそうです。
この訳を手に入れたの資料には、さらに解説として

『無限の果てまで(時には三途の川の向こうまで)
仏陀の幸を果てしなく広げる呪文。
無限の彼方まで光(仏陀の幸)がパアァァァー!!!と
広がっていくようなイメージを心に思い描きながら
この呪文を唱えましょう。』

とありました。



・・・・これは、
ベートーヴェン《op.110》の最後と
まさに重なるのではないか!?


これを念頭に、
《op.110》を弾いてみて思ったのは、
ベートーヴェンは「般若心経」を知っていたのではないか!?
とすら思えるほど、
この「呪文」は《ピアノソナタop.110》の最後に
ぴたりと当てはまってしまった、
そんな感じがしたのでした。


☆補足
ベートーヴェンは、
「インド哲学」なるものも勉強していて、
そこに深く興味を持っていたことは
確かに伝わっているので、
ベートーヴェンと仏教思想との関連は
あながち出鱈目とも思えないのです。



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