前回の記事は、
ワークショップの雰囲気の残り香を持ち帰りながら
興奮の坩堝(るつぼ)で書いたものでしたが・・・
最後の文を
マリア・ジョアオ・ピリスさん
すっっっっっごい人です!!
と書いてしめていました。
「ピリスさんはどうすごいのか」
思うところを今回は書いてみたいと思います。
――――――――――――――――――――――――――――――
今思い返してみても、
ピリスさんの発言の多くに、
共通する地盤があるような気がするのです。
前回の記事でもご紹介いたしました通り、
エクササイズのひとつは、
●赤子を上手に抱きながら、
立ち姿勢でも、寝転んでも、自由自在に動き回りながら
しかし、赤ん坊は泣き出さないようにする、
そのためには、
緊張し過ぎていては、赤ん坊の居心地が悪く、
きっと泣き出してしまう、
リラックスし過ぎ、緊張感が無さ過ぎると、
赤ん坊をしっかりと抱いていることができない、
それ以前に、赤ん坊とは「生き物」であって、
生き物を抱くという行為は、もしも自分が赤子を
落としてしまったら、生命の危機にもなりかねない、
ゆえに、自然と真剣になり、緊張感の無い状態とは
ならないだろう、というのもピリスさんの考えです。
ワークショップの場では、
タオルらしきものを丸めて、
それを赤子に見立ててスカーフで覆い、
それを抱きながらピリスさんが身体を揺らし、伸び、縮み、
座り、寝転び、寝返りをうち、また立ち上がりと、
大きな柔らかな緊張感に会場全体の空気を包み込みながら、
実演してみせてくれたのでした。
よって、
このエクササイズは
「not too relax リラックスしすぎてもいけない」
「not too stiff 緊張しすぎてもいけない」
「その両方の中間、程よいところ」を理想とし、
ピアニストは(もちろんピアニストに限らないでしょう)
そこを会得したい、そのような内容のエクササイズを
我々に教えてくれたのでした。
話は変わりますが、
ワークショップの最後のほうで
ピリスさんはこのようなお話もしていました。
「ピアノを弾くことは、難しいことではないの。
いや、もちろん難しい・・・でも、
必要以上に難しく思うことはない
難しいけれど、難しくないの(笑)
分かる?」
●「難しいけれど、難しくない」
●「リラックスし過ぎでない、緊張しすぎでない」
これって
・・・色即是空 空即是色・・・
まさに、そんな教えと一致するところではないでしょうか?
あるいは、お釈迦様が最初に説法なさったという
「中道」という真理も然り。
屈託の無い笑顔を振りまきながら説法を説くピリスさんは、
まるで観音菩薩のような方だといっても
過言ではないのかもしれません。
これはただ冗談で書いているのではなく、
ピリスさんという方・人間について本気で考え、思い、感じた
今の自分の正直な気持ちなのです。
素直に、正直に「すっっっっごい人だな!!」って、
思ったのです。
…………………………………………………………………
この記事に関するコメントやご連絡等ございましたら、
以下のアドレスまでメッセージをお送り下さい。
PianistSegawaGen@aol.com
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ワークショップの雰囲気の残り香を持ち帰りながら
興奮の坩堝(るつぼ)で書いたものでしたが・・・
最後の文を
マリア・ジョアオ・ピリスさん
すっっっっっごい人です!!
と書いてしめていました。
「ピリスさんはどうすごいのか」
思うところを今回は書いてみたいと思います。
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今思い返してみても、
ピリスさんの発言の多くに、
共通する地盤があるような気がするのです。
前回の記事でもご紹介いたしました通り、
エクササイズのひとつは、
●赤子を上手に抱きながら、
立ち姿勢でも、寝転んでも、自由自在に動き回りながら
しかし、赤ん坊は泣き出さないようにする、
そのためには、
緊張し過ぎていては、赤ん坊の居心地が悪く、
きっと泣き出してしまう、
リラックスし過ぎ、緊張感が無さ過ぎると、
赤ん坊をしっかりと抱いていることができない、
それ以前に、赤ん坊とは「生き物」であって、
生き物を抱くという行為は、もしも自分が赤子を
落としてしまったら、生命の危機にもなりかねない、
ゆえに、自然と真剣になり、緊張感の無い状態とは
ならないだろう、というのもピリスさんの考えです。
ワークショップの場では、
タオルらしきものを丸めて、
それを赤子に見立ててスカーフで覆い、
それを抱きながらピリスさんが身体を揺らし、伸び、縮み、
座り、寝転び、寝返りをうち、また立ち上がりと、
大きな柔らかな緊張感に会場全体の空気を包み込みながら、
実演してみせてくれたのでした。
よって、
このエクササイズは
「not too relax リラックスしすぎてもいけない」
「not too stiff 緊張しすぎてもいけない」
「その両方の中間、程よいところ」を理想とし、
ピアニストは(もちろんピアニストに限らないでしょう)
そこを会得したい、そのような内容のエクササイズを
我々に教えてくれたのでした。
話は変わりますが、
ワークショップの最後のほうで
ピリスさんはこのようなお話もしていました。
「ピアノを弾くことは、難しいことではないの。
いや、もちろん難しい・・・でも、
必要以上に難しく思うことはない
難しいけれど、難しくないの(笑)
分かる?」
●「難しいけれど、難しくない」
●「リラックスし過ぎでない、緊張しすぎでない」
これって
・・・色即是空 空即是色・・・
まさに、そんな教えと一致するところではないでしょうか?
あるいは、お釈迦様が最初に説法なさったという
「中道」という真理も然り。
屈託の無い笑顔を振りまきながら説法を説くピリスさんは、
まるで観音菩薩のような方だといっても
過言ではないのかもしれません。
これはただ冗談で書いているのではなく、
ピリスさんという方・人間について本気で考え、思い、感じた
今の自分の正直な気持ちなのです。
素直に、正直に「すっっっっごい人だな!!」って、
思ったのです。
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