音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆前回のリサイタルで燃焼して・・・じゃあ今後は!?

2009年03月19日 | 音楽(一般)
自分のような若輩者が言うのはおこがましいのですが、
それにしても、
前回の2月23日、東京文化会館におけるリサイタルは、
今までピアノを弾いてきた一人の人間にとっての
ひとつの「高み」であったように、
リサイタル終わって時を経た今となって、
なんだか実感されるのであります・・・


ショパンの《葬送ソナタ》や名曲《スケルツォ第2番》、
そして、

ベートーヴェンの《ピアノソナタ第29番op.106“ハンマークラヴィア”》
といったハードな内容のプログラムをまとめて演奏したことは、
ピアニストとしてのレパートリーにおいて、
大きなひとつの山を越えたと言ってもよいものだと思います。


ちなみに、
完璧に弾ききれたなぞとは、決して言うことは出来ません。


20世紀の巨匠ピアニスト、エドウィン・フィッシャー曰く、
「《ハンマークラヴィア・ソナタ》を完璧に
弾ききるには、人生はあまりに短すぎる」
とおっしゃられており、それはすなわち、この曲が
そのくらい難しい曲だとういうことを暗示しています・・・

(そもそも私の場合、いままで演奏してきたコンサートのうち、
「完璧に演奏できた」なぞという場合は、思いつきませんし・・・)


とはいえ、
演奏会終わった感想を多数いただきながら、ありがたいことに、
会場に足を運んでくださった方々にとっても、
大曲を生演奏により、その時・その場限りの「なまもの」
として、時空間を共有していただくことにより、
今回のプログラムにおける音楽の持つ「気」「パワー」など、
少なからず感じていただけたようで、
心より嬉しく思います。


さて・・・
・・・そこで問題は・・・これから僕はどうしようか、
次回のリサイタルは、どういうプログラムにしたらよいか・・・


これからのアイディアは無くもないのですが、
しかし、
ベートーヴェン《ハンマークラヴィア》を弾いた後となると、
なんだか、今回を聴いてくださり、
そして次回を聴きに来てくださる方々に
果たして満足していただけるのかどうか・・・


どうしても今は、自信がありません・・・


自信が無いなぞと、
こんなことをブログで公表するのはアホなのかもしれませんが、
率直な気持ちを、こうして書き残しておくことも
面白いことなのかもしれないと思い、
恥を忍んで、記事とさせていただきました。



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