名曲♪
リスト作曲《コンソレーション 第3番》の
楽曲解説・和声解析を行ってみました♪
今回は、あらかじめ楽譜に書き込みを施してから
その書き込みの理由等をお話し演奏しながら
という動画にしてみました。
時間は1時間弱に短縮!?(当社比)され、
また、せっかくのリストの名曲、
ピアノの音がより綺麗に聴こえるよう、
今までとちょっと違って、声主体ではなく、
楽器に向けてのマイクセッティングをしてみました。
よって、解説の声が聞こえにくいところがあるかもしれませんが・・・
とにかく、
《コンソレーション》
お愉しみいただけましたら幸いです♪
フランツ・リスト作曲《コンソレーション 第3番》【楽曲解説・和声解析】
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1:08~ ブルグミュラー作曲《25の小練習曲Op.100》より〈13番 なぐさめ Consotation〉よりインスピレーションを受けてhttps://www.youtube.com/watch?v=gaJbX...
2:45~ マイクの位置をピアノに向けて撮影(楽器の音が聞こえやすいようにしてみましたが、声が小さくなってしまったかも・・・)
3:00~ 撮影時間の短縮のため、予め楽譜に書き込んで解説する形にしてみました(書込みを写されたい方は一時停止をご活用下さい)
3:40~ 神聖数「3」、三位一体に象徴されるキリスト教文化 例として、ベートーヴェンの《op.111》〈第2楽章〉は16分の9拍子、「③」拍の中に「三」連音符、《ディアベリの主題による「33」の変奏 op.120》等
5:26~ 神聖な《コンソレーション》
6:13~ 「p」が三つ
6:25~ 師匠クラウス・シルデ先生(ミュンヘンご在住)をご紹介(6:46)ヘンレ版(←ミュンヘンの会社)の指使いを担当
7:54~ 鍵盤の「梃子の原理」に即した奏法についての説明 長い指(2,3,4)と短い指(1,5)の使い分け
10:14~ 「Lento plasido」は「遅く、穏やかに」
10:54~ 拍感「①とと②とと③とと④とと」の三連符型
10:54~ 3小節の前奏(三角を書くことで神聖を表そうとしています)
11:49~ 伴奏の三連符型、メロディは普通の八分音符(2拍三連)
12:27~ 神聖数「3(三位一体)」と「4(十字架)」それぞれ流派あり!?
13:46~ 4小節、メロディ冒頭の音Faは第III音
14:09~ 4小節、Sol♮はDes-Dur変ニ長調の特別な音〔ドッペルドミナント〕(18:33) 元々の形は「E♭79」その根音省略「Gdim minor7th」
16:09~ 【ペダルの問題】 リストの書いた「Ped *」だけどBassの音はタイでつながっている・・・ 私はここで、ドビュッシー的なペダリングを使用(完全には踏み変えず、でも何がしか踏み変えているかも、繊細なペダリング)(34:04)
17:49~ 5小節、「D67」の和音、お洒落でショパン的
19:01~ 9小節、短調f-mollへ転調(エンハーモニック転調)(22:30)(33:33)
19:31~ 9小節、f-mollヘ短調にとってSol,Si♭,Re♭,Faの和音は〔II度7(IV度6)〕(23:38) ドビュッシーのオペラ《ペレアスとメリザンド》の指輪が落ちるシーンで使われる音
21:24~ 12小節、Re,Fa,La♭,Do♭の和音は〔減七〕の和音 ReがMi♭第II音を目指すDes-Durにとっての〔II度調のV度〕
24:47~ 〔II度調のV度〕は、解決(減衰)するのではなく、盛り上がる
23:50~ 9小節③拍目、〔属九〕の音が悲しげ・・・
24:19~ (演奏動画はいずれアップしたいと思っております♪検討中・・・)
25:33~ 13小節、メロディのLa♭は大事な〔倚音〕、普通は解決する音だけど、リストが憎いのはこれを解決せず7度跳躍下行してしまうこと
26:19~ 「ポルタ―ト」は、ペダルを使って、一音ずつは指を鍵盤から話しながら、(全部1指で演奏するのもあり!?)
26:44~ 14小節、ペダル無し「*」、右手が完全なSolo独奏になる(29:02)
27:12~ 15小節、大事な〔D46(ドミナントしろく)〕の和音にメロディは〔倚音〕(29:17)
27:31~ 15~16小節、ペダルを踏み続けてもいい!?(1回目、14小節との違いあり)
29:17~ 16小節、Si♭は第VI音でもあり〔倚音〕でもあり、凄く気持ちのこもる音
30:20~ 16小節②拍目裏だけどSol♭第IV音、折り返しの音を少し大事にしてもよさそう
31:04~ 18小節、スラーが最後までかかって〔全終止〕
31:17~ 19小節~
31:39~ 19小節~、オクターヴのメロディは〔Sop.ソプラノ〕に〔S.Sop.スーパーソプラノ〕が重なったと解釈、この世を超越したソプラノ!?神聖にすら思える(33:03)
32:42~ 22小節、Fa,Re♭,Si♭,La♭は「ヨナ抜き音階」のようで、日本人の心に染みる?
33:54~ 28小節~ mf espressivo
34:04~ 26小節~全音符Bass低音のFaが4小節(26小節まで)に渡ってタイでつながっている=ドビュッシー的ペダルを使用、ペダルの上げ幅、タッチ、指で気を付ける、濁るけれど美しい、リストはドビュッシーの先駆者!?
34:59~ 28小節、メロディのDoは第V音〔ドミナント〕は「なぜに?」という印象、「Eli, Eli, Lema Sabachthani?神よ、神よ、何ゆえに我を見捨てたもうや?(←J.S.バッハ作曲《マタイ受難曲》より引用)」
36:00~ 29小節、メロディのDoは同じく第V音だけど〔トニカ〕の和音ゆえに〔全終止〕・・・「見放されてしまいました・・・」
36:51~ 30小節、〔S.Sop.〕、神聖な3度の音程、二人の天使のよう
37:40~ 31小節、F-Durへ長調へ転調〔ピカルディ終止〕
38:13~ 31小節、dolcissimo奏法
39:43~ 33小節、a-mollイ短調へ〔D46〕の和音により転調
40:30~ 34小節、Sol♮とSol♯がぶつかるのはグロテスクな音楽性!?
41:20~ 34小節②拍目終わり左手伴奏、休符ゆえに〔半終止〕(49:28)
42:03~ 36小節、この曲始まって以来初めてのBass無し、神不在!?、一人で生きてゆけと?おっしゃるのですね・・・(50:46)
44:02~ 39小節、また「ピカルディ終止」、A-Durイ長調は「#3つ」の神聖な調性!?(1:00:02)
44:42~ Des-Dur変ニ長調 → F-Durへ長調 → A-Durイ長調 → Des-Dur変ニ長調、長3度で転調してゆく循環
46:46~ 41小節、A-Durイ長調からいきなり〔D46〕の和音でDes-Dur変ニ長調に転調
47:44~ 42小節、メロディのSi♭は〔属九〕あるいは〔倚音〕
49:54~ 43小節~、左手の伴奏型の変化に注意、なぜなら空いたFaにメロディ〔男声〕が来るから
50:46~ 45小節、Bass不在、②拍目の最中、メロディの右手Faを「どいてから、また押さえ直し」、③拍目はペダルが無くなりメロディのみにスポットライトが当たるよう
52:26~ 46小節、左手伴奏は〔半終止〕、メロディのFaは今度は「伸ばしておける」、ペダルも踏み続けられる?
53:40~ 47小節、メロディの終わりの音は、ペダル無しの完全に一人で〔全終止〕
53:50~ 47小節、初めてアルペジオ伴奏が表舞台に出てくるよう、拍感(数え方に工夫①~⑧)を忘れないよう
55:00~ 49小節~
55:11~ 51小節、曲の終わりに〔トニカ〕の和音に〔属七〕の音が現れる、J.S.バッハ《平均律1巻1番 C-Dur 前奏曲》と同じ和声進行、〔IV度調のV度〕を経由する〔代理終止〕
56:53~ 53小節、〔IV度調のV度〕を介して〔IVサブドミナント〕をしかと感じたい、「テヌート」の表記はリストが初めて!?、(テヌート奏法は手首を下げる)
58:24~ 55小節、「B♭♭(ダブルフラット)major」、〔借用VIの和音〕
59:44~ 55小節、メロディのRe♭は第I音(主音)、曲の終わりが近いことが感じられる
1:00:02~ 56小節、A-Durイ長調は39小節に出てきた天使を思わせる(44:02)
1:00:54~ 「Bes-Dur重変ロ長調」=「A-Durイ長調」と同じ音となる
1:01:00~ 「smorzando」はロウソクが消えていくよう
1:01:11~ 57小節、「ppp」は神聖は静けさ
1:01:27~ 57小節~最後までの長いペダルはリストが書いたもの、音の濁りすら美しい
1:01:44~ 59小節、「perdendosi」は消えゆく(無くなる)ように
1:01:52~ 57小節~、基本〔トニカ〕の中に、Si♭第VI音、Sol♭第IV音の〔サブドミナント系〕の音が入っている、〔変終止〕は俗称〔アーメン終止〕ともいう 「アーメン」の意味は「そうなりますように」
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