goo blog サービス終了のお知らせ 

音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

♪クラシック音楽の伝統を受け継ぐ真の音楽芸術家を目指して活動しています♪ 「YouTubeクラシック音楽道場」も更新中♪

■スケール(音階)・アルペジオの練習の目的 ~ J.レヴィーン『ピアノ奏法の基礎』より

2011年09月09日 | ジョセフ・レヴィーン『ピアノ奏法の基礎』
ジョセフ・レヴィーン著 『ピアノ奏法の基礎』(中村菊子訳)より抜粋


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

普通、人はスケールの練習は
体操のように指の筋肉を強めるのが目的だと思っている。
無論それも確かであるが、
筋肉を強めるには他にも良い練習がいくつかある。

スケールの練習の本当の価値は、
正しい指使いを身につけることで、どの調性の曲をひいても
自動的に正しい指使いを使えるようにすることだ。

上にのべた方法(注:音階の色々な途中の音から弾き始める方法)
でスケールを練習すると、後に勉強が進んだとき、
大きな時間の節約ができる。

また曲を初見でひくとき、
生徒は考えずに最も合理的な指使いでひけるので、
徹底したスケールの練習は
初見の速度をはやめるのにも役立つ。

こんなことは改めて言うまでもないが、
君たちのスケールの練習量は、
少なすぎることはあっても、
決して多すぎることはないのだ。


和声法の勉強もピアノの学習にとって
莫大な時間の節約となる。

生徒は、和音の性格を知り、
アルペジオの指使いを身につけると良い。
なぜならば、
アルペジオの指使いは大部分が
和音の指使いに通じているからだ。

勉強の初めの段階で、
これまで述べたような事項をしっかり教わらなかったため、
後で大家の先生に欠けている点を指摘され、
再び高い謝礼を払って基礎からやり直すことの
ないようにしたいものだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー













コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ■ピアノの初歩教育の重要性 ... | トップ | ■タッチ(打鍵法):余計なも... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。