音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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■テクニック:「美」を求めず練習しても ~ J.レヴィーン『ピアノ奏法の基礎』より

2011年09月11日 | ジョセフ・レヴィーン『ピアノ奏法の基礎』
ジョセフ・レヴィーン著 『ピアノ奏法の基礎』(中村菊子訳)より抜粋


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美しいタッチやきれいなレガートは、
ただ願っているだけでは得られない。

また、鍵盤の上で何時間練習しても、
不注意で怠慢な練習ではそれらは得られない。

美しいタッチやきれいなレガートを身につけるには、
まず音に対する聴覚を発達させ、
美に対する思考を深め、
それらを何時間もの練習と一緒にしたとき
はじめて得られる。

美に対する感覚を養いながら
テクニックの練習をすることだ。

君にとって、もしテクニックが
ただ機械のような手をつくるだけのことなら、
君のテクニックはピアノの演奏上まったく役に立たない。

私は、世界中の生徒が
美という要素を抜きに練習している無駄な時間を合計したら、
それは数世紀分の時間にも値するとはっきり言えると思う。

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・・・いはやは、
なんともお厳しいお言葉!!とはいえ、
間違いではないあるひとつの真実を
現している言葉なのかもしれません・・・

「音に対する聴覚を発達させ」ること、
「美に対する思考を深め」ること、
「美に対する感覚を養」うこと、
それらをさらに具体的に、
発達させ、深めようとする目標である
「音」とは何か!?「美」とは何か!?が、
何がしか明確になれれば、
無駄な練習をすることなく、
間違いなく充実した音楽をやってゆくことができるでしょうか・・・?

なぞと、
上記の文章を読みながら
自分なりに考えを進めてみました。

聴くべき「音」とは、一体なんなのでしょうか!?
深めるべき「美」とは、一体なんなのでしょうか!?

これを是非とも知りたいものです!!









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