音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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■フレーズの最後の音をひくとき ~ J.レヴィーン『ピアノ奏法の基礎』より

2011年09月09日 | ジョセフ・レヴィーン『ピアノ奏法の基礎』
ジョセフ・レヴィーン著 『ピアノ奏法の基礎』(中村菊子訳)より抜粋


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歌い流れるパッセージの最後の音をひくときは、
生徒は、鍵盤の上で基本的な打鍵法のさかさまをするとよい。

手くびは、飛行機が空中に上がるときのようにしずかに上げて、
ピアノの中でダンパーが不自然な衝撃なしに弦の上に下りるように、
指先は鍵盤をしずかに上げながらはなして行く。

生徒の中には、正しいタッチでひくことは知っていても、
手くびをしずかに上げながら、きれいに終わる
一見簡単で、しかも演奏上、致命的に重要な
終わり方の原則を習得していない者がたくさんいる。

くわしく説明すると、
この終わりの音を正しくひくことこそ
ピアニストとしての奥義であって、
君たちは偉大なピアニストになりたかったら、
それこそ一生懸命にきれいに終わる手のとり方を
練習しなければならない。

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