ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

バリ

2006年05月21日 | Weblog
昨日の朝の蒸し暑さは、ここは東南アジアか、と一瞬
思わせるようなものだった。
湿気が強い暑さは、人間からやる気をなくさせる。
そんな気候だとフルーツは豊富にあるし、食べるもの
には困らない。
人間働かなくなるのも納得だ、とそんな東南アジアの
世界に思いをはせる。

しかし、そんな世界に資本主義経済が押し寄せるとど
んなことになるか。
極端な貧富の差。
それに伴う犯罪の増加。
コミュニティーの崩壊。
どこも同じ問題を抱える結果となる。

小さな島という、独自の文化を守りやすいバリ島とて
その問題とは無縁ではない。
イスラム圏でのヒンドゥー教という、特異な世界がい
つまで保てるかは誰にも分からない。
現時点でも、西欧から見ればオリエンタリズム満載な
のだが、すでに戦前から「以前のバリの方が良かった」
といわれ続け、今でも「10年前のバリの方が良かっ
た」といわれる。
これは、確実にバリも変化のベクトルに乗っていると
いうことを意味している。
ただ、西欧から見ると常に落差があり、勝手な楽園イ
メージを照射しやすいだけのことなのだ。

実際、「どこが楽園か」と思う現地の人間の暮らしだ。
町の雰囲気も、他の東南アジアと基本的に変わらない。
所謂猥雑なごちゃごちゃした感じ。
一部の高級リゾートの中だけの話だ、楽園というのは。
外界と隔絶したそれらのリゾートは、楽園という演出
をしているからそう思えるだけ。
行く人間も、その錯覚を味わいたいだけだから、他人
がとやかく言うことでもないが、宿泊代が方や10万
円方や500円というこの極端な差は、面白いという
かすごいというか。
ただ、いろんな意味でゆるいその世界は、結構病み付
きになる、これもまた事実。

写真は、そんな「いかにもバリだ」の一枚、ウブドの
レストランから外を撮ったもの。
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