ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

落胆のY

2007年08月06日 | サッカー


映画少年Yが「ストローブ=ユイレ」のDVDを返し
に来た。
甚く気に入った様子で、しきりに感激していたが(ちょ
っと感激症の嫌いがあるが)、それは良かったとこち
らは気の無い返事を返した。
そして、「ゴダールの映画史」(Yに借りた)に関し
て見たか聞いてきたが、相変わらずまだの状態で、も
うちょっと待ってくれと答えた。
その後、時節柄もあり「アジアカップ」の反省会となっ
た。
ここからは「サッカー少年Y」である。

「もうショックですよ」(Y)
「別にいいじゃない」(私)
「三連覇がかかってたんですよ」(Y)
「三連覇することが目標ではないだろう」(私)
「八年がかりですよ」(Y)
「だから?」(私)
「それだけ大変ということです」(Y)
「そりゃ大変だけど、日本が現時点で図抜けているわ
けではないのだから、こうなってもおかしくないだろ
う」(私)

どうも、始まる前に念を押していた事実、つまり、日
本が圧倒的に強いわけではないということを、案の定
忘れていて、あるアジア通の言った「アジアでは日本
が抜けている」ということを鵜呑みにしたようだ。
Yは、自分に都合の良い事実を盲信する傾向がある。
それか、全く逆に全否定。
今ひとつバランス感覚に欠け、極端なのだ。

「オーストラリア戦がピークだったんだよ」(私)
「そうですか?」(Y)
「精神的にも肉体的にも」(私)
「でも韓国にも負けですよ」(Y)
「PKは運だから、オーストラリア戦の勝ちは内容も
伴っていたから納得だけど、韓国戦は本当どっちでも
いいって感じだよ」(私)
「悔しいですよ」(Y)
「でもジーコの時の全く内容が伴わなく勝ってしまっ
て、結果が全てだ、なんてよりは問題点もよく分かっ
て良いと思うよ」(私)
「オシムはちゃんと分かってるんですかね?」(Y)
「基本的な形は、明らかにジーコの時よりは見えてき
てるんじゃないの」(私)
「メンバー固定の意図とか、選手交代とか、今ひとつ
納得できないですよ」(Y)
「選手交代がずばりとか、確かにうまくはいかなかっ
たけど、選手の見極めのためとか、オシムの言ってる
ことが事実なら納得だよ」(私)
「大丈夫ですかね」(Y)
「長期的に見ないと、そう直ぐに強くなるものでもな
いだろう」(私)
「やっぱそうですかね」(Y)

最後は、何となく納得したYであったが、どうせまた
「もう駄目ですよ」などと泣きが入ることは容易に想
像できるのである。
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