車の事故でちょっと考えられなと思うのに、ブレーキと
アクセルを間違えるというのがある。
年寄だったらしょうがないか、というか起こりうるか
なと思うが、普通はないだろう。
と今までは思っていた。
しかし、今日からは大いにありうるに訂正。
というのも、危うくぶつかりそうになったからだ、昨
日。
状況は、バックで運転している時。
後ろを見ながら、ほぼジグザグで方向を変えながら一
台分の駐車スペースに入れようとした時だ。
距離にして10メートルくらい。
最後にそのスペースに入れる正にその時、こちらの想
像以上のスピードが出ていて、ブレーキブレーキと思
い踏んだら(ブレーキのつもりで)、更にスピードが
上がってしまった。
一瞬、何が起きたのかとあわてて、兎に角隣の車に当
らないようにハンドル操作だけはしたが、足がしっか
りブレーキに収まったのは、その後だ。
車止めとかないところなので、当然後ろのラインはオー
ヴァー。
もう少しで、歩道に出るところだった。
危ない危ない。
やはり、今年は「注意車」の年なのか。
言い訳を一つ。
後ろを見ながら、10メートルの距離を右左運転した
ことにより、感覚が麻痺したからしょうがないのだ。
言い訳にならないか。
それだけ、感覚が衰えているということなのだから、
それ相応に注意しなくてはいけない。
いやあ、それにして一瞬分からなくなるというのは、
実際あるんだ。
もう、がっくりである。
そんな「がっくり」を払拭しようと思い、蓼科に山
散歩しに行く。
しかし、軽い意気持ちで歩き始めた山道は、思って
た以上に急坂で、トレッキングというより登山といっ
たほうが良いような道だった。
始めは森の中だったが、尾根に出ると、石がごろごろ
で、しかもその幅2メートルで左右崖という場所。
ここだけ見れば、立派な縦断登山といった感じだ。
昔一回来たことあるが、その頃は全然そんなことは感
じなかったし、きついという記憶がない。
これも年のせいなのか。
結局、一時間以上歩き上まで出て、また引き返したの
だが、今度はその下りで、右足を二回ひねった。
昔、ひどい捻挫をしてちょっと癖になっているのだ。
三回目やったらアウトだな、と思いながらガクガクし
た足を慎重に運ぶ。
もしここで動けなくなったら、誰にも発見されないぞ、
或いは、この崖から落ちたら白骨死体だな、などと想
像をめぐらし降りた。
上りは一時間以上だったが、下りは30分もかからな
かった。
ああ、汗ダクダクの膝ガクガクだ。
かえりがけ、「ナタラジ」でヒヨコマメのカレーとナン
を食し(まだシーズン価格だった)それと水を二杯飲
み、ナンというのも作る人によって微妙に味が変わる
な、材料が単純な分難しいのかも、いや、カレーでは
そんなナンの微妙な味出来具合は問題ではない、どう
しても日本人は「蕎麦」と同じように粉物にはうるさ
くなる傾向がある、まことに困ったものである、など
と今食べたことに関していろいろ思いをめぐらし岐路
に着いたのだった。