ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

空蝉

2007年08月26日 | 生き物 自然


先日、道路にひっくり返っていた「ミンミンゼミ」と
同じ辺に「空蝉」があったので(この場合落ちていた
という表現が適切か)、あの「ミンミンゼミ」のもの
かと思い、拾い上げると、抜け殻の割には重量があっ
た。
しかも、その周りには蟻が纏わり付いている。
つまり羽化前の状態で蟻に襲われ絶命した、中身のあ
る「空蝉」だったのだ。
ああ無常、である。
今のところ、夏の最後を演出する「ミンミンゼミ」は
あまり鳴かない。
ひょっとすると、今年は「ミンミンゼミ」受難の年か
も知れない。
といっても、この辺限定ではあるが。

「陸軍中野学校」は、予想通り良い出来の映画だった。
無駄な演出がなく、情緒に引きずられない主人公の非
情さも良く表現され、全体にだれることなく最後まで
緊張感が保たれていた。
それに、主演の「市川雷蔵」が良い。
「眠狂四郎」などと同じニヒルな主人公役だが、個人
的には「眠狂四郎」よりこの「陸軍中野学校」や「あ
る殺し屋」の「市川雷蔵」の方が良いと思う。
監督の違いというものも大きいが、時代劇という設定
ではないところに、あの虚無がより魅力的なというか
不気味な輝きを発するように感じるのだ。
尤も、時代劇の様式の中での虚無は、また違った魅力
があるとも言える。
いずれにしろ、今の役者の中からは出てこないタイプ
の、「失われた役者」であることは間違いない。

それにしても外付けDVDの音が激しい。
回転音てこんなに大きかったか。
答えは、大きい。
ネットで見たら、そのことを指摘しているコメントが
多々ある。
つまり、そういうことらしいので、これも個性と思っ
て慣れないといけないようだ。
音はしょうがないが、頼むから、故障だけはしないで
ほしい、今望むのはそれだけである。

そう言えば、その外付けDVDを買った日の夜は、サッ
カー日本代表とU22オリンピック代表の二つの試合
があった。
早速「映画少年Y」ではなく「サッカー少年Y」がぼ
やきに来るかと思ったが、現れない。
折角それようのコメントを用意しているのに。
「オリンピックは諦めた方がいいよ」というのがそれ
だ。
反町監督はもう少し出来ると思ったが、どうも平山中
心で心中、の雰囲気だ。
しかし、オリンピックに出られないというのは、はっ
きり言ってそんなに残念なことでもない。
過去を見ても、必ずしも、出たからといってフル代表
の強化につながった訳でもないし、出られるのなら出
たい、その程度だ。
こんなことを言うとまた「Y」がむきになって、「なに
言ってるんですか」と反論するのも目に見えている。
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