山の中にある、ある湖の駐車場の脇を何気なく見ると、
なにやら花束が置いてある。
あるべきところにあるという類のものではない違和感、
唐突さを感じさせる花束である。
道路上に、たまにある「あれ」と同じものだ。
花束の横には線香もあるし。
しかも、雨で消えたのだろう、殆どそのままの状態だ。
交通事故は考えられないし、周りは湖と森だ。
その置かれた場所は、駐車場の脇で、その先は林であ
る。
ということは、事故死というより自殺か。
新聞には、事故の記事はなかったからそういうことな
のだろうか。
車を止めていきなりこの光景というのも、なかなかき
つい。
しかし、こういう出来事は、人知れずあちこちで起こっ
ているものなのだ。
たまたま、そういう現場に遭遇したということなので
あろう。
と言えど、お腹は空いて、ちょっと腹ごしらえ。
流石にゆったりという気分ではないのでそそくさと、
ちょっとジャンク系を。
ここに来る前、モスバーガーで「海鮮掻き揚げ」と新
メニューの「マリネーフィッシュバーガー」というや
つを買ってきたのだ。
モスバーガーとマクドナルドを比較すること自体は無
粋なことである。
が、とりあえずモスバーガーだったら食えるというの
は事実で、特別何かをというアイデアがないときには
たまに利用することがある。
ただ、フィッシュバーガーだけを比較した時、その優
位性はあやしくなる。
そんなフィッシュバーガーのマリネーという新商品な
のだが、これが、見事に美味くなかった。
ハンバーガーの肉自体も、牛肉100パーセントの時
の方が良かったし、どうも最近のモスバーガーは、マ
クドナルド寄りになっている、ように思われる。
ちょっと軸足が定まってないのではと危惧する。
今回の新商品、何が駄目かというと、マリネーの味付け
そのものがどうにも甘すぎて、完全に子供用の味付け
になっているのだ。
一言で言えば、余計な味付け。
女子高校生仕様がこういう味付けであるのなら、これ
で良いということになるが、やはり方針としては、そ
ういう客層がより重要なターゲットであるのだろう。
売れるためにはこういう味というなら、文句をつけて
もしょうがない。
ジャンク系の世界も、売れ筋に収斂して、結局どれも
同じような味というのが一つの流れなのだろうか。