ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

アニス酒

2008年06月24日 | 食べ物


スノッブなM氏が、「RICARD」のピッチャーを
見て、「何これ」という顔をしていたので、これこれ
こういうわけで貰ったものだと説明した。
しかし、どうやらこの「RICARD」そのものを知
らないようなので「PERNOD」から説明した。

「ペルノ」は、嘗ては、フランス料理などで何とかのペ
ルノ風味とか良く登場し、何か判らないが、風味付け
で使う酒なのだろうという認識は得ていた。
M氏もそうだが、当時は誰もがその程度の認識だった
のだ。
後は、せいぜい「アブサン」というお酒の代替品である
ということぐらいだ、それに関する知識は。
しかも、多くの人は(自分を含め)、お酒の種類の名
前だと思っていた。
その後、お酒の種類ではなく、「ペルノ」というのは
メーカーの名前で(創業者の名前)、お酒も「ペルノ」
と名づけていることが判った。
要するに、これはキャタピラー社の「キャタピラー」と
同じで商品名だったのだ。
お酒の種類で言えば薬草酒(ニガヨモギの代わりにス
ターアニスを使った)。

というところまでは判っていたが、M氏はずっと前の
ままの認識で、「ペルノ」そのものの意味を判ってい
なかった。
だから、リカール」など知るよしもなかったのだ。
そこで、「リカール」というのは同じアニス酒で、違う
メーカーの名前であるということを教えたのだった。
となると、「パスティス」はどうなんだということに
なるが、そこは知ったかぶりして、アニス酒を水で割っ
たものが「パスティス」であると説明した。

で、ちょっと気になり調べてみたら、何だか違うこと
になっていたのだ。
まず「ペルノ」と「リカール」だが、元々は違うメーカー
であったのだが、今は合併して「PERNOD-RICARD」
というモエ-ヘネシーグループにも迫るくらいの大きな
会社になっていた。
しかし、お酒は昔のままの名前で出しているのだ。
これじゃあ、フランス人でもない日本人としては混乱す
るわけだ。
そしてもっと大きな勘違いは「パスティス」に対する
もの。
「アブサン」の代替品として生まれたものが「パスティス」
であるというのはいいとして、そもそも「リカール」が
作ったお酒が「パスティス」だったのだ。
てっきり水で割ったカクテルの名前だと思っていたが、
どうやら「リカール」で出している「アニス酒」が「パス
ティス」であるということなのだ。
厳密には「ペルノ」は「ペルノ」で、これを使って水で
割って白濁しても「パスティス」とは呼ばない。
しかし、厳密に言えばという話で、実際には「パスティ
ス」と呼んでいるらしい。
実に紛らわしい。

というのが真相のようだが、ここまで来るとどっちでも
良いという気分になる。
調べて判っても、何だか達成感のない今回の謎であった。

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