ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

カレー考

2010年12月04日 | 食べ物

 

 

この前、十何年か振りに、ランチ食べ放題カレーの店に行った。そこは、今はそこらじゅうにある現地系の人間が作る本格カレーを売りにする店の先駆け的な店で、以前はあまりそういう店がなかったのでたまに利用していたのだ。当時は、自分にとって充分本格的な味と思われた。今回出かけた理由というのは、その味が、果たして今でも自分にとって本格的なのかどうかという興味があったからだ。考えて見れば、今でも店が存続している事自体特筆すべきことかも知れない。

相変わらず840円というお安い価格。これで、ナン、カレー(全部で4種)ライスが食べ放題。プラス飲み物サラダ付きである。お気に入りの現地系カレー屋は、単品で1500円する。この差は一体何だ、というのは正直な感想。確か、ネパール系であったと思うのだが、実際のところそこまで詳しくないので自分では判断できない。人間がネパール人だけという噂もある。プレーンナンとカレーはチキンとキーマを頼む。この辺りは完全に日本人に合わせたラインナップであると思う。

さて、お味であるが、想像はしていたが、やはり今の自分にはちょっともの足らない味であった。ランチ用のカレーは作りおきなので、どうしてもスパイスの香りが弱い。和式カレーなどは一晩置いたほうが良いということになってるが、現地系は作りたてが一番なのだ。辛さも控えめで、全般的に日本人好みになっている。尤も、こうしないと存続できないという絶対的な事情があるのでそこはやむを得ない。別に不味いわけでもないし、何と言ってもこの値段である、文句を言ったらバチが当たる。店の人が勧めるので、ナンをもう一枚追加したが、35センチのものを二枚も食べるお腹は相当一杯。カレーも勧めたが、ナンとのバランスでそれは断った。

こういう店は、それなりの価値はあると思うが、個人的にはそう頻繁に食べるわけでもないので、値段が高くても行くとしたら好きな味の現地系カレー屋か、というのが結論であった。でも、その前に、ここの単品のカレーを食べてみて判断しないといけない。

コメント