このまえ購入したDVDニコラス.レイ「太平洋航空作戦」 ルイス・マイルストン「地獄の戦場」を見る。「太平洋航空作戦」はジョン・ウェイン主演で、ガダルカナル戦の頃を背景に航空隊の活躍を描くという、よくある戦争映画の典型的な一つと言える。ジョン・ウェイン演じる隊長とロバート.ライアンの副隊長との確執、厳しい隊長と隊員との不協和音、残念ながらありがちな話のそれを超えるものではなかった。それより問題は、実写を組み入れるのはいいが、画質が全て実写レベルのぼやけたものというところ。これだけひどい画質も久しぶりだった。ニコラス.レイだったから、もう少し期待したのだが。
もう一つの「地獄の戦場」は硫黄島が舞台で、主演はリチャード.ウィドマーク。戦闘そのものよりは、兵士それぞれの苦悩に力点を置いた作品、と言いたいところだが、それらが充分に成功してるかというと残念ながらそうとは思えない。アルドリッチの「攻撃」なんかと比べると大分見劣りする。そう言えばその「攻撃」の主演のジャック.パランス、この映画にも出ていた。しかも当時は名前がウォルター.ジャック.パランスだった。こんなこともちょっとした発見ではあるが、500円シリーズで掘り出し物を見つけたいという欲求は、そう簡単には満たされないようだ。