名もなき通りを歩いていると、真っ先に目に飛び込んでくるのはどうしても「原爆タイプ」。これはどの路上においても不変。しかし、習慣とは恐ろしい、そこには慣れというものがあり、それなりの美品であるとか迫力があるとか、要するに個性がないと発見の喜びも以前ほどはない、という事態に陥る。そんな状態の中見つけたのがこれ。くっきりと美品である。しかも細長い。こういう細長いものは珍しい、充分個性的と言えるのではないか。
そして、次に発見したのがこれ。これもくっきりと、しかも前のとは違ってなんら手を加えてない素のままである。だが、ここまではそれほど珍しくない。特筆すべきはそのてっぺん。十字架があるではないか。しかも煙まで。まるで暖炉付きの教会だ。ということで、これも充分個性的なものと言える。こうやって、「原爆タイプ」も色んな変化球を投げかけてくるのである。