ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

悲しい世界

2011年06月18日 | Weblog

 

本日、ヤゴ三号(オオシオカラトンボ)が無事に羽化した。順調に羽化は続いている。一方、残念なのはツバメ。もうとっくに孵化して給餌行動をしていてもおかしくない時期なのに、相変わらず抱卵している状態で、あまりに長いと思っていた所、とうとう親ツバメもいなくなり巣は無人状態(この場合は無燕状態か)。心配になり覗いて見ると、卵が五個ほどそのままで、すでにカラカラ。無精卵だったのか。それにしてもこんなことは初めてだ。産んでもちゃんと孵らない今回のようなケースは、ひょっとしたら全国的に増えているのかもしれない。ツバメの数がかなり減っているのは事実なので、これも一つの原因ではないだろうかと思った。他のカップルを追い出したほうがこれでは、あまりにも悲しい結末である。

そんな気分の時は山中貞夫の「人情紙風船」でも見て、更にどっぷり悲しい世界に浸る。「毛利様!毛利様!」と呼びかける姿があまりに哀れだ。これぞ落魄した人間の正しい姿。しかし、いつ見ても映画的魅力が充溢した良い映画である。

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