先日(6月18日)、ツバメの卵が孵らなかったことを書いたが、何と、同じツバメかどうかは判らないが、再び抱卵を始めた。平均二週間ほどらしいのでその頃結果が出るが、今度こそ成功してほしいものだ。本当、大丈夫かい。今度失敗したら見る映画がないぞ。溝口健二の「西鶴一代女」もしくは小津安二郎の「東京暮色」辺りが悲しい気分の時にはうってつけだが、あいにく手元にはない。まあ、無理して映画を見ることもないが、悲しいときにはどっぷり悲しい気分に浸るというのは、欝の時に変に励まさないほうがいいという心理的メカニズムに近いものがある。
抱卵を繰り返すと言えば鴇だが、期待に反してなかなか孵らない。自然界で普通に繁殖しにくいというところに、鴇が日本で絶滅してしまったという事実が自然と納得いく。そういう運命だったのだろう。環境の変化に適応しにくいのか、種類によっては数を増やすものもあれば減らすものもある。これも自然界のメカニズムだが(自然淘汰の一言で済まされそうだが)、新種は生まれてないので、全体の種類が激減していることだけは厳然たる事実。ところで今やってるビオトープ、何のためかと言われれば自分のため。大儀名分からすれば種の多様性を保つための一助になればということだが、本当のところはは楽しいから。そんなものである。