この時期、虫類は本当に少なくて悲しい限りだが(一般的には嬉しい人のほうが多いと思うが)、先日、屋内の窓で盛んに外に出ようともがいている昆虫を発見した。久しぶりの虫で、しかもあまり見かけない蜂だったので早速カメラを取りに行って撮影した。この尻尾のような針のようなものは産卵管で、形状からして多分寄生蜂の一種だと思われる。あの長い産卵管を幼虫などに指して卵を産み、宿主を栄養として最後はその宿主を突き破って羽化するのだ(エイリアンはこういうのをヒントにしているのだろう)。あまり知られていないが、蝶などの幼虫のかなり多くがこれらの寄生蜂に寄生されている。こんな時期に飛んでいるということは、今が活動期なのだろうか。人知れず宿主を探し飛び回っていたのだろう。体長は2センチほどで、産卵管は3センチほど。撮影後、産卵管を掴んで外に逃がしてやった。