タイトルは第12回難病医療ネットワーク学会@弘前にて,岐阜大学病院の医療支援課 野口史緒さん,看護部 齊藤麻衣子さんらを中心とするチームが発表した演題です.嬉しいことに最優秀演題賞をいただきました!多くの人にこの取り組みについて知っていただきたいのでご紹介します.キーワードは「超短時間労働」です.
近年,難病患者さんへの就労は重要な問題となっています.とくに神経難病は進行性,再発性であるため就労が難しいのです.また岐阜県は全国と比較して,中小規模事業所や非正規雇用の割合が高く,就労が一層難しいものになっています.このため岐阜県の難病診療連携拠点病院である岐阜大学医学部附属病院が中心となり,治療と仕事の両立支援に関するネットワークの体制構築を目指して,この問題に対する調査と啓発,支援を開始しました.
野口さん,齊藤さんらはまず就労支援の課題を明らかにするため,県内46医療機関における就労相談の現状に関する調査を行いました.結論として就労相談体制はあるものの,7割の医療機関では就労相談の実績はなく,両立支援指導料加算件数は0件でした.相談内容は仕事復帰の不安,復職準備が多く,関係機関との連携はハローワークが最多でした.
啓発に関しては,2022年から岐阜市が行っている「超短時間雇用創出事業」を主たるテーマにした研修会を行いました.これは長時間働くことが難しい人への社会参加・自立を推進するため,週20時間未満という今までにない新しい雇用に取り組むというものです.人手がほしい企業と,超短時間ワーカーをマッチングし,両者にとってメリットのある雇用を創出しようという取り組みです.また研修会後のアンケートから,相談機関とその役割がわかるリーフレットがあると嬉しいという意見があり,2024年度は岐阜県独自の就労支援に関するリーフレットの作成に取り組んでいます.「超短時間雇用」の仕組みがうまく広がっていくと良いなあと思っています.「超短時間雇用創出事業」については以下のリンクをご覧ください.
https://www.city.gifu.lg.jp/kenko/syougaisyafukushi/1015770/index.html
近年,難病患者さんへの就労は重要な問題となっています.とくに神経難病は進行性,再発性であるため就労が難しいのです.また岐阜県は全国と比較して,中小規模事業所や非正規雇用の割合が高く,就労が一層難しいものになっています.このため岐阜県の難病診療連携拠点病院である岐阜大学医学部附属病院が中心となり,治療と仕事の両立支援に関するネットワークの体制構築を目指して,この問題に対する調査と啓発,支援を開始しました.
野口さん,齊藤さんらはまず就労支援の課題を明らかにするため,県内46医療機関における就労相談の現状に関する調査を行いました.結論として就労相談体制はあるものの,7割の医療機関では就労相談の実績はなく,両立支援指導料加算件数は0件でした.相談内容は仕事復帰の不安,復職準備が多く,関係機関との連携はハローワークが最多でした.
啓発に関しては,2022年から岐阜市が行っている「超短時間雇用創出事業」を主たるテーマにした研修会を行いました.これは長時間働くことが難しい人への社会参加・自立を推進するため,週20時間未満という今までにない新しい雇用に取り組むというものです.人手がほしい企業と,超短時間ワーカーをマッチングし,両者にとってメリットのある雇用を創出しようという取り組みです.また研修会後のアンケートから,相談機関とその役割がわかるリーフレットがあると嬉しいという意見があり,2024年度は岐阜県独自の就労支援に関するリーフレットの作成に取り組んでいます.「超短時間雇用」の仕組みがうまく広がっていくと良いなあと思っています.「超短時間雇用創出事業」については以下のリンクをご覧ください.
https://www.city.gifu.lg.jp/kenko/syougaisyafukushi/1015770/index.html