続いてシリーズ9作目です。
『双風神 羽州ぼろ鳶組』
今作の舞台は大坂です。
大坂で“緋鼬(あかいたち)”という怪しい火事が頻発しています。
複数個所同時に発火して、その中の一か所を消化すると空気の流れが変わって竜巻が発生するのです。
その竜巻は火災の炎を巻き上げるから赤い色を纏っている、だから“緋鼬”。
なすすべもない大坂に、京から淀藩定火消頭取野条弾馬さんが呼ばれます。
弾馬さん、シリーズ4作目の『鬼煙管』で京で源吾さんたちと力を合わせたあの火消です。
弾馬さんは正確な風向きを知る必要があると見て、星十郎さんの力を借りたいと江戸に申し送ります。
で、星十郎さんとともに源吾さと武蔵さんが大坂に向かうのです。
大坂の火消組織は江戸とは全く異なり、五つの火消組が各々の管轄だけを守っている。
協力したり共闘することもないのです。
それでは“緋鼬”にはたちむかえない、町火消全体が一つにならなければ、と弾馬さんと源吾さんがそれぞれの火消の頭を説得にあたりますがなかなか上手く纏まらない。
星十郎さんはその智嚢の限りを尽くし講じるべき対策が見えてきたようではありますが、今一つ決め手を欠く状態。
でも閃きます、答えを与えてくれるであろう人物がいると。
その人物が京の六角獄舎に繋がれている囚人野狂惟兼。
80歳という高齢で静謐な佇まいながら物怪のような人物で、星十郎さんは前回の『鬼煙管』で一度会っている。
で、何故かこの怪老に星十郎さんは気に入られているようで、正解に導いてもらえます。
そして源吾さんは大阪町火消をひとつに結集させるために一芝居。
ここはもう、歌舞伎の“青砥稿花紅彩画”の大川端勢揃いの場を彷彿とさせるような、いやいや仕掛けでいったらその上をいくかって感じの名場面。
いよっ、松永屋…っ、源吾…っ
って大向こうから声が掛かりそう
結果、総力を挙げて星十郎さんの立てた策通りに消火にあたり、“緋鼬”は敗れます
ただそこには星十郎さんにとって辛く哀しい別れも…
無事に大坂での難事件は解決します。
それにしてもさ…。
源吾さんを囲む江戸の火消の面々も皆個性的で好漢揃いだけど、大阪火消の頭たちもなかなかの面子が揃ってるわね。
源吾さんたちを見送る大坂火消と弾馬さんのひそひそ話を類推するに…。
そのうち東西=江戸大坂火消番付みたいなのが出るかも。
東の大関 火喰鳥松永源吾 新庄藩火消頭取 VS 西の大関 蟒蛇野条弾馬 淀藩定火消頭取
東の関脇 赤舵加持星十郎 新庄藩火消風読 VS 西の関脇 流丈 大坂町火消雨組頭
東の小結 魁武蔵 新庄藩火消一番組頭 V S西の小結 釣左 大坂町火消波組頭
なんて想像しちゃう
江戸に限れば
東の大関 八咫烏大音勘九郎 加賀鳶大頭 VS 西の大関 火喰鳥松永源吾 新庄藩火消頭取
でしょうけど、全国版となると…
『双風神 羽州ぼろ鳶組』
今作の舞台は大坂です。
大坂で“緋鼬(あかいたち)”という怪しい火事が頻発しています。
複数個所同時に発火して、その中の一か所を消化すると空気の流れが変わって竜巻が発生するのです。
その竜巻は火災の炎を巻き上げるから赤い色を纏っている、だから“緋鼬”。
なすすべもない大坂に、京から淀藩定火消頭取野条弾馬さんが呼ばれます。
弾馬さん、シリーズ4作目の『鬼煙管』で京で源吾さんたちと力を合わせたあの火消です。
弾馬さんは正確な風向きを知る必要があると見て、星十郎さんの力を借りたいと江戸に申し送ります。
で、星十郎さんとともに源吾さと武蔵さんが大坂に向かうのです。
大坂の火消組織は江戸とは全く異なり、五つの火消組が各々の管轄だけを守っている。
協力したり共闘することもないのです。
それでは“緋鼬”にはたちむかえない、町火消全体が一つにならなければ、と弾馬さんと源吾さんがそれぞれの火消の頭を説得にあたりますがなかなか上手く纏まらない。
星十郎さんはその智嚢の限りを尽くし講じるべき対策が見えてきたようではありますが、今一つ決め手を欠く状態。
でも閃きます、答えを与えてくれるであろう人物がいると。
その人物が京の六角獄舎に繋がれている囚人野狂惟兼。
80歳という高齢で静謐な佇まいながら物怪のような人物で、星十郎さんは前回の『鬼煙管』で一度会っている。
で、何故かこの怪老に星十郎さんは気に入られているようで、正解に導いてもらえます。
そして源吾さんは大阪町火消をひとつに結集させるために一芝居。
ここはもう、歌舞伎の“青砥稿花紅彩画”の大川端勢揃いの場を彷彿とさせるような、いやいや仕掛けでいったらその上をいくかって感じの名場面。
いよっ、松永屋…っ、源吾…っ
って大向こうから声が掛かりそう
結果、総力を挙げて星十郎さんの立てた策通りに消火にあたり、“緋鼬”は敗れます
ただそこには星十郎さんにとって辛く哀しい別れも…
無事に大坂での難事件は解決します。
それにしてもさ…。
源吾さんを囲む江戸の火消の面々も皆個性的で好漢揃いだけど、大阪火消の頭たちもなかなかの面子が揃ってるわね。
源吾さんたちを見送る大坂火消と弾馬さんのひそひそ話を類推するに…。
そのうち東西=江戸大坂火消番付みたいなのが出るかも。
東の大関 火喰鳥松永源吾 新庄藩火消頭取 VS 西の大関 蟒蛇野条弾馬 淀藩定火消頭取
東の関脇 赤舵加持星十郎 新庄藩火消風読 VS 西の関脇 流丈 大坂町火消雨組頭
東の小結 魁武蔵 新庄藩火消一番組頭 V S西の小結 釣左 大坂町火消波組頭
なんて想像しちゃう
江戸に限れば
東の大関 八咫烏大音勘九郎 加賀鳶大頭 VS 西の大関 火喰鳥松永源吾 新庄藩火消頭取
でしょうけど、全国版となると…