ついにシリーズ10作目。
記念すべき10作目ってことなのか、二重のカバーがかかっています。
上側のカバーがこれ。
若き日の、火消になりたての頃の源吾さんでしょうね。
下のカバーがこれで、現在の源吾さんでしょう。
『黄金雛 羽州ぼろ鳶組零』 今村翔吾著 祥伝社文庫
火消として次世代を担うであろう若い火消たち、黄金(こがね)の世代と呼ばれた源吾さんたちが、親世代に逆らってまでも大活躍しています。
親たち、勘九郎さんの父上“黒虎”大音謙八、源吾さんの父上“鉄鯢”松永重内、柊与一さんの祖父“海鳴”柊古仙、そして源吾さんが誰よりも憧れた尾張藩火消“炎聖・鳳”伊神甚兵衛。
源吾さんたちも、現在のような二つ名ではなくてね。
加賀鳶“八咫烏”大音勘九郎 黒烏
い組“縞天狗”漣次 小天狗
よ組“蝗”秋仁 稚蝗(ちこう)または飛蝗(ばった)
に組“九紋龍”辰一 空龍
そして新庄藩火消方頭取“火喰鳥”松永源吾 飯田町定火消“黄金雛”
これが黄金の世代
新庄藩火消方頭取となった現在でも源吾さんの火消羽織の裏には鳳凰が描かれていますが、これは伊神甚兵衛さんにあやかってのこと。
伊神甚兵衛、通称“鳳”甚兵衛さんは、源吾さんたちとその親世代との中間にあたる世代の火消。
ですが、ある陰謀によって尾張藩火消は全滅、甚兵衛さんも死んだものと思われていましたが…。
毒煙を用いた火付が起きるようになり、武家町方の別なく全火消が総出で事件解明に奔走します。
そんな中、親世代たちは次世代を危険から遠ざけようとしますが、源吾さんたちが大人しく言うコトきくもんじゃない
ついに親世代に認めさせ、現場に乗り込むのですが…。
そこに、源吾さんにとっての辛く哀しい現実がまっています
勘九郎さんにとっても胸の痛いことが、ね。
ま、なにはともあれシリーズ1作目から9作目までのオールスター勢揃いって感じです。
“魁”武蔵さんはまだ幼い火消見習いとして姿を見せています。
さらには源吾さん配下の纏師彦弥さんは、お寺で養われている孤児で名前だけでてきますし、寅次郎さんは頭角を現し始めた若手力士として名前が出てきます。
そして源吾さんたちが密談するために集まった場所が『錠屋』という蕎麦屋ですが、そこから暖簾分けした店として『小諸屋』の名も出てきますよ。
シリーズ1作目から読んでいる読者にとっては随所に
お…っ お…っ
となるお楽しみがちりばめられている10作目です。
それにしても源吾さんと勘九郎さんの関係、雛の頃から変わらないのね
日頃は敵愾心むき出しで反目しあってるのに、いざとなったら誰よりも信頼できるのがお互いだなんてね。
そして、シリーズ7作目『狐花火』で、源吾さんの脳裏に浮かびずっとひっかかっている人物、それがもしかして
この人ぉ…っ
って感じの暗示にもなってて…。
ん~、これからが楽しみですなぁ…
記念すべき10作目ってことなのか、二重のカバーがかかっています。
上側のカバーがこれ。
若き日の、火消になりたての頃の源吾さんでしょうね。
下のカバーがこれで、現在の源吾さんでしょう。
『黄金雛 羽州ぼろ鳶組零』 今村翔吾著 祥伝社文庫
火消として次世代を担うであろう若い火消たち、黄金(こがね)の世代と呼ばれた源吾さんたちが、親世代に逆らってまでも大活躍しています。
親たち、勘九郎さんの父上“黒虎”大音謙八、源吾さんの父上“鉄鯢”松永重内、柊与一さんの祖父“海鳴”柊古仙、そして源吾さんが誰よりも憧れた尾張藩火消“炎聖・鳳”伊神甚兵衛。
源吾さんたちも、現在のような二つ名ではなくてね。
加賀鳶“八咫烏”大音勘九郎 黒烏
い組“縞天狗”漣次 小天狗
よ組“蝗”秋仁 稚蝗(ちこう)または飛蝗(ばった)
に組“九紋龍”辰一 空龍
そして新庄藩火消方頭取“火喰鳥”松永源吾 飯田町定火消“黄金雛”
これが黄金の世代
新庄藩火消方頭取となった現在でも源吾さんの火消羽織の裏には鳳凰が描かれていますが、これは伊神甚兵衛さんにあやかってのこと。
伊神甚兵衛、通称“鳳”甚兵衛さんは、源吾さんたちとその親世代との中間にあたる世代の火消。
ですが、ある陰謀によって尾張藩火消は全滅、甚兵衛さんも死んだものと思われていましたが…。
毒煙を用いた火付が起きるようになり、武家町方の別なく全火消が総出で事件解明に奔走します。
そんな中、親世代たちは次世代を危険から遠ざけようとしますが、源吾さんたちが大人しく言うコトきくもんじゃない
ついに親世代に認めさせ、現場に乗り込むのですが…。
そこに、源吾さんにとっての辛く哀しい現実がまっています
勘九郎さんにとっても胸の痛いことが、ね。
ま、なにはともあれシリーズ1作目から9作目までのオールスター勢揃いって感じです。
“魁”武蔵さんはまだ幼い火消見習いとして姿を見せています。
さらには源吾さん配下の纏師彦弥さんは、お寺で養われている孤児で名前だけでてきますし、寅次郎さんは頭角を現し始めた若手力士として名前が出てきます。
そして源吾さんたちが密談するために集まった場所が『錠屋』という蕎麦屋ですが、そこから暖簾分けした店として『小諸屋』の名も出てきますよ。
シリーズ1作目から読んでいる読者にとっては随所に
お…っ お…っ
となるお楽しみがちりばめられている10作目です。
それにしても源吾さんと勘九郎さんの関係、雛の頃から変わらないのね
日頃は敵愾心むき出しで反目しあってるのに、いざとなったら誰よりも信頼できるのがお互いだなんてね。
そして、シリーズ7作目『狐花火』で、源吾さんの脳裏に浮かびずっとひっかかっている人物、それがもしかして
この人ぉ…っ
って感じの暗示にもなってて…。
ん~、これからが楽しみですなぁ…