アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

読み進めて13巻読了…♪

2022-05-01 09:25:44 | Weblog
ようやっと『本所おけら長屋 <十三>』まで読み終わりました
<十三>の最終話ゆうぐれはなんとも嬉しく気持ちのいい結末でした。
本所の災いなんぞと綽名されている松吉&万造コンビ。
万造さんが捨て子だったことは作品の初期から判明していますが、松吉さんの生い立ちや親兄弟のことについてはこれまで語られませんでした。
今回それが語られています。
出自、生い立ち、親兄弟との関わり、現在の松吉さんが置かれた立場とそれについての心境。
ずっと抱えていた心の痛みや怒り、同時に大切にしている思い出、これからのこと。
その一方でおけら長屋の面々御用達の居酒屋三祐の看板娘お栄ちゃんにも戸惑いが。
松万の二人にも言い負かされることなく気が利いて働き者で気っ風のいい彼女。
以前に彼女の性根に惚れ込んだ鼈甲問屋の若旦那から嫁にと望まれたことがあって、そのときは大店のおかみにはなれぬと断ったのですが、若旦那の父親も彼女の人柄を認めていて、息子の嫁になってくれ、もう一度考えてくれと再び頭を下げに来ます
松吉さんもお栄ちゃんもそれぞれに心が揺れます。
「夕陽っていうのは、どうして赤いか知ってるかい。お天道様が今日あった辛えことや悲しいことを燃やしてくれてんだってよ。だから明日になりゃ、そんなことは忘れて頑張れるってことらしいや」
戸惑い揺れ動いている二人を見守りつつも、悟られぬように知恵を出し合い策を講じる長屋の面々。
その中心になって知恵を巡らすのはもちろん万造さん、それを援護するのがお染さん。
みんなの後方支援により松吉さんは心置きなく目の前のことに対処でき、お栄ちゃんの想定外の言動がさらに功を奏し、最後は
あぁ~、よかったねぇぇ、嬉しいねぇぇ
の結末を迎えます
<十四>か<十五>の長屋の部屋割り図で松吉さんの枠に一人加わるかな
コメント
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