(冒頭の写真、フリーの画像をお借りしました)
(以下、ネタバレも含みます)
一昨日、
『メジャークライムズ』というアメリカドラマを見終えました。
シーズン6まであり、
全部で105話ありました。
↓残念ながら、アマゾンプライムでは有料です。
このドラマは、前にご紹介した『クローザー』のスピンオフドラマで、
主人公と部下の1人が交代しただけの続編になっています。
主人公はシャロン・レイダー警部。
『クローザー』で大変嫌味な女だったように見えたシャロンですが、
実はとても人間的にできた人。
冷静沈着で、シャープ、法をきちんと守り、信仰も深い女性。
前の主人公のチーフ、ブレンダ・ジョンソンとは色々な面で正反対(ブレンダも素晴らしかったのですが、性格は正反対という意味)。
最初は彼女を無視したり、スポイルしたりしていた部下たちも、
徐々に彼女のやり方に自然に従うようになり、
今のアメリカらしい「司法取引」を取り入れた捜査方法で事件を解決に導いていきます。
これまでブレンダの行動にいつもハラハラしていたわたしは、
どんな時にも落ち着いて指揮をとるシャロンに安心感を得るようになりました。
あの最初に感じたおどろおどろしさや怖さはどこに行っちゃたのか・・・(笑)。
シャロンに間することで、
特にわたしが感銘を受けたのは、
ブレンダから引き継いた、凶悪事件関係者の思春期の男の子を養子にし、
その子に無償の愛を注いだこと。
小さい時に実親に置き去りにされ、
生活のために男娼として日々を暮らしていたラスティ。
「クローザー」「メジャークライムズ」を通しての最大の凶悪犯の裁判では
証人として立たなければならない立場にもあり、
その犯人から狙われる恐怖とも戦い、
かなり心に深い傷を負っていました。
その彼を自分の養子として迎え入れるのです。
そのラスティ、
当然のことですが気持ちが荒んでいて、
最初の頃はシャロンに口ごたえばかり。
その度に本当に静かに彼の言い分に耳を傾け、
彼のイライラを受け入れ、
言葉少なくも温かい言葉で道を示す、その対応力に感心しきり。
彼に様々な経験をさせ、
励まし助けていくのですが、
心配しすぎな部分もちらっと見えて、
途中、そこは軌道修正したり・・・。
時にラスティが間違った判断をした時には、
短い言葉でピシッと叱る場面もありました。
また、ラスティが「自分はゲイだ」とカミングアウトした時も、
何の躊躇もなく受け入れ、
彼の幸せを願っていきます。
ラスティは、
シャロンの大きな愛と、親父軍団のメジャークライムズの刑事たちに見守られ、
強くたくましく成長していきます。
もう一つの印象的なことは、
彼女の信仰的な信念と行動です。
シャロンはカトリック教会の熱心な信者でした。
警察の人間として、
捜査でも際どい行動をとったり、いったりすることについて、
いつも告解室で神父に告解している場面が出てきていました。
ところが、
ある時、教会がらみの事件が起こり、
自分の教会の神父や司教と対立することになります。
子供達が失踪し、一人が殺されるという事件での、
捜査上の対立でしたが、
それぞれの信念のもとに、かなり激しいものがありました。
ところがそれが終了した時には
シャロンも神父も何事もなかったかのように、元の関係に。
まさにノーサイドになったのでした。
実はこのシャロン、シーズン6の半ばで、病気に倒れ亡くなります。
その直前、
死を予感したシャロンは、
神父に自分の弱さを出し、涙するところがあります。
「神のご計画のうちにある」との神父の言葉。
それをしっかり受け止め、
最後には、
死の床で受ける臨終の秘跡を、先に受けるのです。
そして、
メジャークライムズのチーフとして職を全うし、亡くなっていきました。
このドラマ、何なんだろうと思います。
主人公のシャロンがすごく目立つわけではないのです。
むしろ殺人捜査というドラマの柱部分では、
それぞれの個性的な刑事たちが活躍して行く、そっちの方に目が行きます。
なのに、
一方でシャロンの、
指揮官としての姿、
母親としての姿、
信念の人としての姿が深く印象に残るドラマにもなってるんです。
メアリー・マクドネルの、抑えた落ち着いた演技が素晴らしいと思いました。
わたしが最近英語が随分聞き取れると思っていたのは、
そのメアリー演ずるシャロンの口調がかなりゆっくり静かなので、聞きやすかったからかもしれません(笑)。
U-NEXTの無料視聴の期間が、4月12日で切れるために、
それまでに見終わらないといけないと、
必死に見続けてきました。
見終わったのがイースター直前だったこともあり、
特にシャロンの生と死が心に残りました。
カトリックの信仰に支えられ、天に召されていったシャロン。
「シャロンのばら、野のゆり」という言葉が旧約聖書の雅歌に出てきますが、
シャロンという人物は、この「ゆり」の雰囲気ぴったりの人でした。
当然フィクションですけど、
わたし的には色々心探られ、教えられ、
見てよかったと思えるドラマでした。
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今年の春は、これまでも「たけのこ」をずいぶん食べました。
10本は食べたでしょうか・・・。
家族が揃ってたので、
混ぜご飯や炊き込みご飯にすることがほとんど。
何本かを一気に茹でて、
カットして冷蔵庫に保存。
豚肉があれば「栗原はるみさんのたけのこの混ぜご飯」を。
下のレシピは完璧デス。
とにかく材料も少なく、簡単で、美味しく、特に若い家族のいるおうちにはぴったり。
冷めても美味しいので、
お弁当を作ってた頃は春の定番でした。
肉がなければ、
たけのこに油揚げ、(人参)を入れた普通の「炊き込みご飯」を。
↓4合も炊いちゃった!
こちらの方はちょっと上品なお味になるので、
息子はあまり好きではないかな。
わたしは好きですけどね。
たけのこご飯って、
おかずが特になくても問題なしですよね。
お漬物や塩昆布、そしてお茶があれば。
わたしはお冷になったご飯が好き。
お茶漬けがたまりません〜〜。
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