(↑↓上は「カルフォルニア・ドリーミング」、
下は「カトリーヌ・ドヌーブ」。Nさんに捧げます。)
昨日、
自宅のポストを開けると、
絵手紙が一通届いてるのが目に入りました。
素晴らしい絵で、
見覚えがあったタッチなので、
送り主の顔を思い出し
「わ、わざわざ送ってくださったんだ〜」と心ワクワクしたわたし。
ところが宛名側にひっくり返した後、
わたしは思わず絶句して立ちすくんでしまいました。
わたしの住所や名前は、
彼女の文字でしたが、
その下の内容は、彼女の娘さんからのもので、
ご本人、Nさんがガンの闘病生活ののち、
亡くなったとの連絡が書かれていました。
享年80歳だったとのこと。
実はその方、
わたしがこの関東に来た30年近く前、
最初に知り合った方々の中のお一人でした。
当時、区の情報誌で、
近くの地区センターで開催されることになった絵手紙の会を知り、
周辺に知り合いのいなかったわたしは、
絵手紙の会で知り合いができたらと申込み、
絵手紙を始めました。
絵手紙の先生は、当時80歳を超えておられたと思いますが、
それはそれは美しい女優さんのような方。
いつもおしゃれでエレガント、本当に素敵な方でした。
その先生のもとに集まったのは、
30代のわたしが一番若く、
大体は40才台から50才台の方々。
その中に、
Nさんもおられました。
すごく頭の良い、機転のきく、絵も文字もお上手な方でした。
時々、ブログでも話題にする、
「クリスマスリースの師匠」Aさんもその中の一人。
わたしにとって、リースの師匠のAさんとこの方Nさんは、
わたしが息子を出産し、その絵手紙の会を退会した後も
Aさんが伊豆へ引っ越しされて行った後も、
ここ20年、お会いすることはなくなりましたが、
年賀状のやりとりを続けてきた方々でした。
わたしが絵手紙から遠ざかっていた日々も、
Nさんは、
絵手紙でわたしの子育てを励ましてくださったり、
年賀状を描き送ってくださったりしていました。
2年前には最愛のご主人様を亡くされましたが、
今年のAさんの年賀状に、
Nさんが、
昔のお仲間たちと今も絵手紙の会を続けておられるということも
書かれていて、
お寂しくはなっても、
今なお精力的に活動されているものと思っておりました。
そんな中、
これが、
彼女のラストの絵手紙となったのでした。
彼女、自分の人生の終着駅が見えていて、
繋がりのあった方々一人一人に送ってもらうべく、
こうやって自分が亡くなった後の準備をされていたのでしょう。
「これまでのご縁をありがとー。感謝です。バイバイ」
というボールペンでの文字が添えられていました。
この文字を見たときに、涙が溢れました。
ごく最近まで、
会いに行こうと思えば会える距離にお住まいでした。
最後にお会いしたかった。
会いに行っておけば良かった。
今更こんなことを言ってもダメなのですが、
後悔が残りました。
娘さんに
彼女との出会いなどを書き送り、
お礼を言いたいと思います。
以前にブログでも書かせていただいた、
教会のメンバーで、
がんと戦い全てを準備して天に帰っていかれた一人の婦人と同様に
今回の彼女の去り際も、
悲しいけれど、清々しさも残り、
その人の笑顔だけがわたしの心に残っていきました。
人生の終わり方、学ばされます。
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そして、自分の死期が近づいた時に、最期に手紙を書きたい相手の中にまんじゅう顔さんがいる、というのも素晴らしいことです。
そんな出会いや繋がりを持っていらっしゃるのが、まんじゅう顔さんの人となりを表しているな〜と思います。
絵手紙って元気をもらったり勇気づけられたり
会えなくても繋がっているという実感がすごくありますよね。
人と繋がれる趣味、ブログもそうですが
そういうところが凄く良いなあと思っています。
まんじゅう顔さんに届いた絵手紙
大事な1枚になりましたね。
ベリーショートがとてもよく似合ってた素敵な人でした。
わたし自身は30年近く前に2年ほど一緒に絵手紙を描いた仲間の一人だけだったのですが、
覚えてくださって絵手紙を送ってくださったことに、感激をしました。
わたし自身も人と人とのご縁をもっと大事にしないといけないなと心を引き締めました。
絵手紙の凄さを再度教えられた気がしています。
おっしゃるように、「つながり」ですね。
わたしの方は、色んな方々にご無沙汰ばかりで、本当に失礼なことばかり。色々教えられました。
これも本当です。わたしにとっては手元にある彼女の今までの絵手紙と同様、とても大事な一枚になりました。