日本での「第九」演奏会は、初演から100年後、1923年11月、東京音楽学校で行われました。この「第九」を広めたのがHNK交響楽団、年2~3回のペースで演奏会をし、演奏会の時期は決まっていた訳ではありませんでした。しかし同交響楽団常任指揮者のローゼンストック氏が1937年、年末の演奏会に選んだ曲目が「12月の第九」の始まりだそうです。演奏が1時間を越すスケールの大きさ、印象的なリズム、ハーモニー、終盤に近づくに従って盛り上がる。人々は一年間の締めくくりにはピッタリと感じ、戦後暮の演奏会に定着したそうです。また終戦後食糧難やインフレ、生活が苦しい楽団員の年越しの資金確保の為だったと言われ、「第九」の年の暮れの演奏会は今尚続いて居るようです。現実的ですね。
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