大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0478 二枚刃平鉋 銘 山城守

2013-08-22 23:31:41 | Weblog
鉋の蒐集は既に 病気だと思う。 最初は使えそうな物を 集めて使っていた。 その内に 研ぎが面白くなって 色々な刃を研ぎ比べて見たりした。 実用と言う意味では 良く出来た鉋を 新品購入して使い込むほうが 多分合理的だろうし、お金も掛らず目的を達成できると思う。 今まで買い溜めた鉋の合計金額で 世の中の評判の良い鉋は 何丁も 購入できただろう。 そうせず 骨董市を徘徊して ガラクタの鉋を買い求める心理は 自分でも解説は困難だ。  今回もまた 刃のちびた 鉋を一丁購入した。  この鉋は200円だった。  既に鉋としての寿命は尽きていると思われる。 それでも 裏刃は立派で十分使えるので買って来た。 鉋としての役目を終えると 何に使われた物か 台は傷だらけだ。 馬の変わりに材の下に置かれたのか 鋸で途中まで切られた傷が何箇所も有る。 また ホゾ入れの打ち当て替わりに使われたのか 槌跡も 何箇所も有る。 しかし見ると 一寸八分の結構良い鉋だったらしい。 台には裕のマークが 入っている。 刃にも 登録番号が 打ってある。 長く仕事に活躍した鉋だろうが、役目を終えても まだ代役で酷使された 道具の様だ。
役に立たなければ そのまま 放出して仕舞うのは、道具の扱いとして どう言う物かなとも思う。  一応刃を研いで 台を直して 台を少し削り直して 油を付けて 引き出しで暫く休息願うとしようか。 

この鉋について後日調べた。 まず鉋刃に有る登録397320号は 実は江戸城と言う田中省吾氏の鉋にも有った。 これは新潟の鉋だった。 良く調べると銘は山城守と言う事が判明した。 そこで修正して置こう。 素性が判明して良かった。 これで安心だがこの刃は使われ過ぎて もう使えそうもないのは残念だ。  
コメント
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