大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

033  星 鉋の削り

2014-12-30 22:26:17 | Weblog
この鉋は東郷神社骨董市で手に入れた。 東郷は今は骨董市は開催して無い。
以前は業者も多くて 盛況だったのに残念だ。 色々面白い物も有った。

この鉋は台の色を見ると古い物だ。 大工の自作台かも知れない。 重い
台の様だ。 しかし余り切れなかった。 少し使ったが 飽きた。
無名の刃で 何も無いのは寂しいと 自分で 星 山三と 銘を切った。
しかし 余り切れないので 引出に入れてもう10年くらい経つか。

この前取り出して 台を削り直して 刃も研ぎ直した。 それで使って
見ると 普通に良く切れる鉋だった。 諦めずに良かった。 駄目と
思っても それは当時の自分の腕が無かったと言う事だろう。
普通に真面目に作った物なら切れないはずは無いんだ。 これからも
その信念で 試し削りを続けようと思う。
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薪引き鋸の銘

2014-12-30 22:07:00 | Weblog
1年以上前になる。 町田の骨董市で鋸 5丁程度を纏めて買った。 使う為では無く
刃の部分を折り取ってスクレーパを作る為だ。 その内一丁をスクレーパにして見た。
参考に 鋸の銘を写真に残した。 山利 金牌 一等 進藤 高利 花押 玉鋼製 と
有る様だ。  何時頃の物か 何処で作られた物か まったく不明。 農家の物置に
朽ちて転がる鋸を集めたと言う感じだろうか。 金鋸で少し傷を付けて 万力に挟んで
叩くと簡単に折れた。 スクレーパはこれから形にグラインダーを掛ける予定。

もう刃も折れて 使い物にならない物だが、折ってしまうと 可愛そうな事をしたな
と思う。 多分新潟の鋸だろうと思う。  進藤さんと言う鋸鍛冶も居たはずだ。
その関係者かも知れない。
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017  𠮷三撰 鉋の削り

2014-12-30 12:29:17 | Weblog
この鉋も 買ってから大分時間が経過している。 まったく切れない駄物と思っていた。
台の頭部が割れていたので 何とか繕って見たが 思わしく無い。 最近台を入れ替えて
みた。 それだけで少し切れる様になった気がする。  その後 まったく忘れて放置
していた。 思い出して 研いで見た。 この鉋には 租界之逸品 と刻印がある。
自ら逸品と名乗るなかなかの物だ。  やはり戦時中に作られた物だろうか。 

まあ良いとして 使って見ると結構切れた。 しかしまだ裏の研ぎに問題が有るのか
鉋屑が若干裂けて出て来る。 刃先に問題は無さそうだが、これは刃先を拡大して
見ないと判らない。 こうなると研ぎに環境も問題になるかも知れない。 水平君で
砥石を均しているが、中砥も仕上砥も同じ水平君を使うので 荒い砥粒が 仕上げ砥に
めり込むのかも知れない。  

こうやって試行錯誤している内に 何とかなるだろうと思うが。 
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