この鉋刃は約3年前 町田骨董市で求めた物だ。 しかしもう当時の事は忘れてしまった。 結構錆びた鉋刃だった様だ。 それでも台を打ち保管していた。 恐らく製作されて相当の時間が経過して居ると思う。 だからエージングは進んだ物だろうと推定している。 普通なら切れても良い筈だ。 しかし余り切れる鉋と言う記憶は無い。 そう現物にも☓印が付いて居た。 今日良く刃を見ると 裏が良くない。 特に錆びた物は 錆が落ちてももう少し研ぎ進めて、一裏以上は使い込まないと駄目な気がする。 今回は 裏を出して普通よりも若干広めの裏になるまで研ぎだした。 この鉋は 一枚刃鉋なので 多分糸裏程度で良いのだろうと思う。 裏を広く研ぎ出すのは、錆びた部分を総て取り去る為だ。 これで削ると まあ比較的軽く削れる様だ。 まあこれなら普通に使える鉋だ。 今までの切れないと言う判断は誤っていた事になる。 なかなか難しい物だ。 こんな事して遊ぶ内に連休も過ぎ去って行くのだろうか。 何時もの一人遊びでは有るが、飽きることが無い。
今日は雨だ。 外は寒い。 散歩も出来ないので 家にこもり修理中の文机の脚を天板に組み付ける作業を行った。 この天板は栃材で以前 作った物だ。 脚は今回新たに作り直した。 以前の脚はやはり栃を使っていた。 脚に妻手側の貫を入れて固める。 一旦それを天板に挿入して 長手方向の貫の寸法を確認した。 脚は若干外側に開き気味の様だ。 既に作って有る長手の貫をあわせて若干修正した。 これで脚の組立を行った。 4本の脚が貫で固定されたので それを天板の穴に挿入する。 その後大型のクランプで蟻ホゾに送り固定した。 今回貫材は 黄肌を使っている。 天板は既に作られて20年近く経過しており 傷や凹み汚れが有る。 これを削り取って綺麗にする事も考えたが、敢えてそのまま残す事にした。 脚はダークオークで着色しようかと思う。 桜材の脚はこのままOIL仕上でも違和感ないと思うが、貫は少し着色した方が良いだろう。 やれやれ連休の暇つぶしにと思っていたが、後は塗装だけだ。 案外早く出来た。 晴天のすがすがしい季節のはずだが 今年はどうも雨模様の日が多いのかも知れない。