大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

二分追入鑿と鑿の柄

2019-04-21 20:02:20 | Weblog
骨董市を見て廻り この鑿を見付けた。 柄の長い追入突き鑿だったのかも知れないが 柄は短く切られている。 首の部分に錆が酷くてここで折れて溶接した物かも知れない。 柄の方は鑿の穂は無くて口金と桂の付く柄だけだ。 鑿は二分と思う。 先端は斜めになっている。 これは普通の鑿を自分で斜めにこしらえた物だろうと思った。 しかしよく鋼の入り方を見ると、脇の立ち上がり部分は右側と左側で違う様に思う。 詰まり 最初から意識してこの先端の形を想定して作った物かも知れない。 柄は短く切られているのでもう少し長い柄に 付け替えると使い易いと思う。 よく見たが銘は無い様だ。 残念ながらそんな高級品では無さそうだ。 鑿柄だけの物は 別の手持ちの鑿の柄に使おうと検討している。口金を見ると錆も無いので どこかで使った別物をここに付けた物だろう。 これで全部で200円なので 安かったとは思うが、まあ少し微妙な感じだ。 上手く使えれば良いのだが。
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0704 二枚刃平鉋 銘 橘金太郎(四分)

2019-04-21 19:40:48 | Weblog
桜は散ってしまった。 今日は晴天で気持ち良い。 高幡不動骨董市にやって来た。 人手も多い様だ。 緑も濃くなって来た。 何時もの場所に居る業者からこの鉋を購入した。 これで500円だった。 橘金太郎と言う物だ。 マサカリを持つ金太郎が掘り込んで有り色も付けて有る。 金太郎は5月端午の節句には似合いの柄だろう。 こんな柄の鉋が流通しているとは思わなかった。 この鉋殆ど使って無いだろうと思う。 しかしその割に錆はすごい。 埃が湿気を呼んで錆びた物と思う。 取敢えず刃を抜いて錆を取り軽く研ぎ直して有る。 驚いたには この二つ裏だ。 鑿なら判るが鉋でこんな裏は見た事が無い。 裏の平面を出すのが大変だった。 これは意味のある事なのかなー。 こんなの初めて見た。有効なら色々他の鉋にも採用されると思うが、そうはなって無い様だ。 取敢えずこのまま台を仕立てて 試し研ぎして見よう。 台には60ミリ すぐ使いのゴム印が押してあった。 まあ日曜大工向けの製品だろうか。 何処で作られた物か判らないが、裏刃の作りを見ると関西方面 三木辺りで製作された物かも知れない。 珍しい刃裏仕立ての鉋なので 取敢えず このままの状態で暫く使おう。
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