大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0111 新之助鉋の削り

2020-09-19 10:59:07 | Weblog
この鉋は10年以上前に 大和骨董市で刃のみ購入した。  余った古台に入れて 少し使って見たが 案外感触は良かった。  今回の台のカビの拭き取りで 出して来た。 少し錆も有るので 研ぎ直している。 削って見ると案外良かった。  材料が1×4SPFなので柔らかい事もあると思う。 取敢えず削りの具合を記録に残した。 削り跡を見ると艶も有る様だ。 これは案外良い刃かも知れない。 出来れば台は作り直したいが 今は出来ない。
この鉋の整備もそろそろ終わりにしようか。  何時までやっても切が無いし、だけれども以前買って来た鉋で 何度も何度も色々いじくって楽しめる所は ナカナカ良い。 
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0545 鉋 京利平の修理

2020-09-19 10:33:01 | Weblog
以前に比べると 昼もかなり過ごしやすくなって来た。 ただまだ蒸し暑い。 そこでもう少し鉋のカビの拭き取りを行っている。 錆が出た物は研ぎ直しも行っている。 今日はこの鉋を出して来た。 これは高幡不動骨董市で買った物だ。 使って見ると案外良く切れる鉋だった。 しかし 台の頭部に割れが有る。 ボルトを入れて締め付けて修理して有った。 ボルトを抜き 割れ目に接着剤を流し込み締め付けた。 上手く接着出来た様だ。 所が下端を見ると真中は一ミリ位凹み気味になっている。 多分台が膨れた状態で下端を均して使用していた関係でそうなったのかも知れない。 元の様にボルトは入れて締め付けたが、 このままでは刃を入れた時に 押されてまた膨らむと思い 契りを入れて有った。 これで一応暫く使って居た。 だがこの凹みが気になる。 勿論台全体を一ミリ削り取れば良いのだろうが、それは大変だし 台も薄くなってしまう。 そこで今回 普通は余りやらない修理を試みた。 はたしてどうなるか。

まず台頭部の真中辺りを 約5ミリ程度 削り取る。 これは昇降盤でやり一部は鑿で落とした。 契りの一部が残るが今回我慢しよう。 そこに別材を短冊状に切り嵌め込んだ。 そこだけ若干色が違う。 後は 出る部分を削り取り 全体裏を均した。 これで今の所支障なく使える。 削りの感触も依然と変わらない。 この鉋の裏金を見ると みき正 と銘が有り この鉋は関西 三木で作られた物かも知れない。 台尻から見ると 板取りは完全柾目で それが割れの原因かも知れない。 このまま引き出しに保管せず しばらく雑用に使い様子を見てみよう。 台の色の感じからすると 昭和の時代に作られた物かも知れない。 
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