大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

箱の蓋の変形

2020-10-17 20:49:13 | Weblog
このブログでは 色々失敗した事も 書き留めて私の備忘録としている。 そこで今回は蓋の乾燥による変形について書いて見よう。 この蓋は7月の終わり頃に作成した。 やはり材料の乾燥が不十分だった様だ。  その為に若干反りが出て来た。 それに割れ目も目立つので8月頃修理している。 これで安定すると思ったのだが、どうもそうでは無い様だ。 最近計って見ると 蓋の幅方向の寸法は 真中で173ミリ(黒い縁の部分を除く)有る。 丁度写真の物指が有る部分の寸法だ。  所が上と下の縁の部分で計ると 175.5ミリ有る。 
つまり真中が 2ミリ強 収縮した事になる。  下と上の部分は 縁飾りが有り木口にしっかり接着して有るので元の寸法を保って居ると思った。 

所が良く見ると縮み方向の力が強かった為か 縁から剥がれて若干隙間が出来て居た。 やっぱり駄目か。  やはり材料の選択を誤った様だ。 材料を板にして 一冬越してから使えば良かったかも知れない。  夏の湿度の高い時期に製材して すぐ使ったのがまずかった。
材の含水率を測る計器が有れば測定して確かめられるが そんな物は持って居ない。 最近立ち読みした本によると 人工乾燥させる設備は大掛かりで とても準備出来ないので 小型の箱を作り乾燥機でやる方法も有る様だ。  少し研究して見ようかと思う。

尚 蓋の隙間は 良く見ないと判らない程度だし このままでも問題無いが 隙間にはパテを埋めてもう少し様子を見ようと思う。
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六角箱の製作

2020-10-17 10:45:17 | Weblog
先日この箱を作った。 材料はタモを使った。 柾目板で木目は余り見えない。 外形は高さ
10センチ 一辺は下8センチ 上7センチの板を使い 木端を60度の角度に削り 張り合わせて有る。 今回は指物の本に乗る 糊柱と言う技法で作った。 木端にサネを入れず溝を掘り 接着剤を入れて サネの代りにする物だ。  これで上手く行くのかどうか試して見た。

塗装は下地に柿渋を塗り 上にダークウヲルナット色のOILを塗り仕上げた。 何となく地黒の箱が出来た。 まだOILの匂いが抜けないので しばらくこのまま放置して置く。 その後蜜蝋WAXを塗ってやろうと思う。 後は蓋を付けた方が良いとは思うが 同じタモ材が不足なので どうするか検討中。 塗り刷毛をシンナー液に付けて置いた為か、そのシンナーの匂いがまだ抜けない。 若干上にすぼまる形なので 一片の角度は60度よりわずかゆるくて良いのかも知れない。 若干内切れ気味の方が 外側に隙間が出来ないので良いだろう。

これでもう少し一片を小さくして高さを大き目にすれば 鉛筆立てに丁度良い。 次作る時はそうしよう。まあ今回は割りとキッチリ出来た方だ。 
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