この鋸は 富岡八幡骨董市の収穫品です。 畦挽きも持っているが、こんな刃が細くて 目の細かい物は持って無い。 いずれ機械が使えず 手で加工せざるを得なくなった時に備えて 購入した。 少し錆びているがたいした事は無い。 刃も欠けが 無いので 一応自分でも目立てできそうだ。 刃渡り70ミリ 縦引きと横引きの刃の間隔が23ミリ程度で 一般の畦挽きより狭い。 こう言うタイプは 三味線用だと、聞いた事が有るが、私は見た事ないから 真偽の程は判らない。 まあ骨董市に出て来る鋸の中では 状態は良い方だろう。 値段は他の道具と込みなので、単独では良く判らないが、多分千円程度だろう。一度は目立てに出した方が良いとは思うが そうすると買値より高い目立て代が掛るから 少し使って 使えそうなら 目立てに出しても良いかな。 鋸を見る目は無いから、普通は骨董市では鋸は買わないが、今回は珍しいので買ってしまった。 そうそう 銘を探して首の所を 何度も見たが 無かった。 それは残念だな。
以前 女房の友達に座卓を製作した。 その時残った 楢の端材を使い花台を製作してみた。 出来上がると四本足の蛸みたいだ。 台面をもう少し大きくしたかったが、材が無く ギリギリこの大きさと成った。 台面は丸にしたかったが、少し端を削ったこの形にした。 寸法は 幅250ミリ 高さ220ミリと成った。 これでは小さくて 椅子にはならないので、花台と言う事になった。 材は楢の柾目板を使った。 台面に虎斑が出ている。 もう少し台面を大きくしたかったな。 何となくバランスが悪いが 材が無いから仕方無い。 一応ダークオークのOILを塗った。 どう使うかは これから研究する。 花台としては使わないと思う。 製作はホゾ組しているが 案外と難しかった。 現物併せて殆んど手作りした。 隙間はパテで埋めた。 目立たず上手く行ったと思う。
富岡八幡の参道入ってすぐ脇の業者が 古道具を並べていた。 鑿類は別の箱に纏めて入っていた。 見たがそれ程 良い物は無さそうだ。 少し錆が きついが 薄鑿の突き鑿が有った。 こんな鑿は誰が使うのだろう。 建具屋 楽器屋 家具屋辺りだろうか。 幾つか似た物は持っているが また買って来た。 多分500円程度と思う。 柄は真黒でコミの部分に割れが有る。 少しいじったら 柄のコミの部分が腐っているのか、折れてしまった。 そこで 柄を作り直した。 適当な材が無いので今回はタモの棒を使った。 割りと細めの丸棒を削り 差し込んで仕上げた。 刃の全長は60ミリ 幅11ミリ 刃の厚みは1.5ミリ程度かな。 裏は殆んど ベタ裏になっている。 銘は無い。 少し研いで見たが 割と研ぎ易い。刃裏先端部が 錆に食われているので、 上手くは研ぎ上がらない。 少し使いながら、その部分を研ぎ落とすしか無いと思う。 また鑿が一丁増えた。 写真の黒い棒が 前の折れた柄で隣が新しくすげ直した 薄鑿である。 今回は上手く真っ直ぐ挿げられたかな。 そうそう刃先が危ないので 取敢えず 紙テープで保護して有る。 取って再度研ぎ直したら 鑿引出しに入れる。
この輪が道具箱の底に転がっていた。 珍しい物では無いが、100円と言うのでこれを買った。 輪の直径85ミリ 線径は6ミリ程度。 錆びていたが それ程腐食しておらず 、古い物では無いようだ。 これだけでは何に使うか 用途が見当たらないので、とりあえず そのまま放置してある。 上手い使い方が見つかるまでは 引き出しに入れて保管しようと思う。
この鉋と前に書いた 鈴木屋銘の鉋は同じ所から出た物では無いか。 この義正銘の鉋も 同じ道具屋 鈴木屋で扱う物だろうと思う。 両方共 同じ鉋鍛冶の作った物と考えている。 何かの事情で不要になったこの二丁が 放出され 富岡まで流れて来たと思うが。 刃幅45ミリなので 小鉋の部類だろうか。 台は若干長めで22センチ弱ある。 何か丸棒とか削った物か、台裏の真中が随分凹んでいた。 一枚刃なので、鉋屑の排出を良くする目的か 刃口を大きく広げてあった。 そこで刃口を埋め戻して 台を均して 整備した。 刃はおお切れに研いで有ったので、少し刃を起こして研ぎ直した。 使って見ると結構切れそうだ。 小鉋なので 使い易いと思う。
富岡八幡の参道脇の業者から このクランプを購入した。 1個百円だった。 業者も何に使う物か 知らないと言う。 材料は コの字型の部分は 真鍮製らしい。コの字部分の外形寸法は 33ミリ×40ミリと 小型の物だ。 ネジの部分は鉄ビスに ハンドルを溶接してある。 何か基準と成る薄い棒状の物をこのクランプで押えて固定する時に 使うんじゃないかなと考えたり、 この2個のクランプで幅を規定して その間を行ったり来たりする使い方を想像した。 押えられる幅が18ミリ程度しか無いので 薄物で無いと押えられない。コの字部分にヨシノと彫ってある。 前の持主の名前かも知れない。 さて何か上手い使い道は無いかなと思いながら、 安かったので買って来た。 多分手作りに近い物だろう。 手元に置いて どう使うか色々考えてみようと思う。 こう言う物が手に入ると嬉しい。
富岡八幡宮境内を一回りして帰り、参道脇の業者から、この鉋を買った。 小鉋を見て居ると 業者が安くするから、二丁持って行けと言う。 そこで千円で二丁買って来た。 これはその一丁だ。 台には 札幌市 マルヨシ工具発売元 丸義 鈴木屋調整 とゴム印で押して有る。 丸義と言う屋号の 道具屋さんが 自分のお店 鈴木屋の名前で 鉋を発売している物の様だ。 丸義について何も情報は持って無いが、はるばる 北海道からこの鉋は流れて来たのかと思い、珍しいので買ってしまった。 見ると刃幅55ミリの比較的小型鉋で、ホームセンターで売ってる日曜大工向けかとも思うが 道具屋が自分のお店の名前を付けて売るから、ある程度しっかりした品質だろうと考えて買って見た。 台頭と台尻木口に白い紙が貼り付けてあった。 台尻には 岩倉と書いて有るから これが多分前の持主の名前かも知れない。 刃の頭は槌で打たれて鉄がめくれているから 案外と柔らかな地金が使って有るようだ。 多少使って有るが まだそれ程減って無いと思う。 全体に それ程古い物では無いだろう。 刃は大切れに研いで有り 二段研ぎして有った。 研ぎ直して 台を直して少し使って見た。 案外と良く切れた。 研ぎ味はねばこい感じなので 余り期待して無かったが、やっぱり日曜大工向けでは無くて、プロの使う道具として作られた物だろう。 鈴木屋は今も札幌に有るかどうか知らないが、いずれ機会が有れば調べて見たい。
この白髭の爺さんが、GKデザイングループの会長だそうだ。 醤油瓶は あまりにも有名だ。 戦後インダストリデザインと言う言葉も無いころから、この分野を切り開いた先駆者で 良く知られた存在だと思う。 この人はリーダーとしても素質が 有った人だろうと思う。 有能な人材を纏めて 此処までやって来られたのは、 日本民族と時代の要求を上手く捉えて デザインのコンセプトを 一言にまとめる能力に長けた 矢張りリーダーとしての 素質が有ったんだろうね。 まあ私が言うのでは無くて、 本人が言う事を纏めると そうなるのだが。
この所 天気が良くない。 雨が多く 湿度が高くてまいる。 家に居ても良くないが、散歩も出来ないので、美術館に行って見た。 世田谷美術館の栄久庵展を見るつもり だったが、この柚木展の方が面白かった。 柚木さんの物は何処かで見た様に思うが 図案が良く 色が良くて 自分も一つ持ちたい気分になる。この人は染色工芸家と思うが、 芹沢桂介の物より 面白いのではと思うが、どうだろうか。 単純なパターンの繰り返しだが、リズムと力強さが有り 見て気持ちよく思えた。 動物も単純だが面白いと思う。