大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

追入叩き鑿 銘 孝芳

2015-08-06 09:16:30 | Weblog
先日 友達が持って来た鑿の中に柄の無い物が一本混じっていた。 少し研ぎ直して
返す予定だったが、このままでは相手も困るので、柄を付ける事にした。

この材料は我が家の東の土手に有った物で、切り倒した物をもらって乾燥させて
置いた。 この樫の木は少し柔らかい様だ。 余り鑿の柄には適さないかも知れない。
鉈で棒状にして、後は鉋で丸くした。 ドリルで真中に穴を開けたが これが難しい。
なかなかうまく中心に穴が掘れない物だ。 細めのドリルで下穴を開けて、徐々に
太い穴とした。 口金は有り合わせの物で これ用では無いが、それしか無いので
使った。 約1日掛かって何とか 仕込めたと思う。 ちょっと緩めかも知れない。
叩けば 簡単に抜ける。 いずれもう少し乾燥すれば きつくなると思う。

まあこんな物で良いだろう。 これで穴を掘る訳じゃ無いだろう。 5本揃った
所で 鑿箱を作り それに納めて返そうと思っている。 これは大工用の叩き鑿だろう。
刃幅24ミリ(八分)か。 全長は26センチ程度にした。 桂ももう少し幅広の物を
付けたいが、取敢えず手持ちのこれを付けた。 桂を入れて 頭を叩いてつぶして
桂が抜けない様にするが 金槌で叩くと簡単につぶれた。 やはり柔らかい木だ。

まあ今回も鑿柄仕込みの練習と考えている。   
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0541 長台際鉋 銘 山正

2015-08-03 21:57:08 | Weblog
先日靖国神社骨董市で求めた鉋だ。 状態は良く無い。 刃については少し錆を
落として、既に紹介した。 今回は取敢えず台を含む全体を見ようと思う。
台は全長365ミリ有り これは長台の分類だろうか。 厚みは27ミリ程度ある。
作りからすると この鉋の持ち主が自分で台を打った可能性もある。 台頭に脇から
3本釘が打ち込んで有る。 多分台頭に割れが有るからだろう。 台は板目に材料
取りして有り、普通は割れ難いはずだが。 刃の挿入がきつかったのかも知れ無い。

釘を抜いて 割れを再接着しようと試みたが無理だった。 釘は錆びており頭が
切れてしまった。  この刃の仕込み角度は大体25度程度だ。 普通の鉋では
考えられない角度に仕込んである。 桐の様な柔らかい物を削る目的だろうか。

さて 折角入手したから使ってみたいが、刃が台に斜めに挿入される際鉋の様な
ままでは使い難いので 作り直そうかと思う。 台の割れの有る頭部を切り落として
反対側に新たな鉋刃の挿入口を掘り込んで 平鉋に仕立てる事を考えている。

そこでこの写真は入手したオリジナルの状態を保存する物で、この後は切断される
と思う。このまま刃を入れて そっと保管する事も考えたが、まだ決断はしてない。
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鉋刃 銘 東京 山正(六分)

2015-08-02 21:49:26 | Weblog
鉈を買った業者は ワゴン車のシートで昼寝していた。 12時に近く 客も
殆ど来ない。 荷台には この長台の鉋が転がっていた。 出して見ると物置に
放置された物だろう、泥と砂がこびりついていた。 裏が錆びてたら使えないな
と思いながら、眺めていた。  鉈と同じ農家から出た物だと言う。

台は割れていて修理が難しいので、取敢えず刃を整備して見た。 山正の上には
何かマークが有る。東京鑿組合にマークではないかと思うが、正確には不明。
刃はずいぶん 薄い作りで 頭部でも厚味7ミリ無いかも知れない。刃はかなり
大切れに研いで有り 台にも考えられないくらい寝かせた角度で仕込まれている。

刃は 鋭角に研いで 更に二段研ぎしたかも知れない。 馴染み側の面を見ると
抜け止めの様な 縄目模様は付いている。 これは初弘系の鉋に良く見られる
物だ。 少し研いで見たが 全くベタ裏になっておらず、むしろ若干裏切れ寸前
の状態だ。 裏も心配したほど錆びておらず 使えそうだ。

長台の方は 頭部に割れが有り、修理が難しい。 台を打ち直しても良いが折角なら
蒐集したオリジナルの台を何とか生かしたいと考えている。 全体の修理が出来たら
番号を取って再度載せようと思う。

所で この鉋と前出の鉈と併せて千円だった。 高いのか安いのか微妙だ。
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鉈 銘 東京 山正

2015-08-02 21:35:18 | Weblog
毎日 暑いのにこりもせず 靖国神社骨董市に行って来た。 やはり目ぼしい物は無い。
第一 業者が暑くて余り 商売気が無い様だ。 この人は解体業者の仲間だろうか。
何処かの 農家で手に入れたと言う 鉈を持って来た。 かなり使い込まれて刃幅も
狭い様に思う。 刃渡り210ミリ 刃幅28ミリ程度だろうか。 銘は東京に山形の
下に正の字が見える。 この銘に鉋は私も持っている。 結構出回った物ではないか。

柄は桐の木の様だ。 二枚張り合わせた物で無く 穴を掘って叩き込んだ物らしい。
錆を落として 少し研いで見たが結構 良い柔らかい研ぎ味だった。裏もきちんと
出来ていた。 これは使えそうだ。 竹割は両刃だろうが これは片刃なので皮を
むくとか、枝を払うとかそう言う用途だったかも 知れない。

この東京 山正は問屋銘だろうから 作られたのは東京では無いかも知れない。山正の
刻印の有る 鉈を見るのは初めてだし、それ程数は作らなかったかも知れない。
しかし それ程古い物では無く昭和の40年代頃の物では無いだろうか。 
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匙錐の穂

2015-08-01 15:59:31 | Weblog
これは靖国神社骨董市で入手した。 100円だった。 これは多分匙錐の穂
の部分だと思う。 こんな物が何本か売られていた。 穂だけなので 柄を作らない
いけないのは面倒だが 取敢えず買ってきた。 硬い木材にはこの匙錐の方が
上手く穴が開けられると聞いた。

木工旋盤でも似た物が有って 穴明けはあっと言う間に出来てしまった。
このサイズだと 直径3ミリ程度の穴になると思うが 実際に やって見て無いので
実際の所は判らない。 暇が出来たら柄を作り 穂を据えて使って見たいと思う。
実際 こういう錐を売ってるのは見た事が無いから、 今はもう作って無いだろう
と思う。

このままだと切れそうも無いから 少し穂先を研いでやりたいが 研ぎ方が良く
判らない。 使いながら 色々実験して見るしか無いだろうと思う。
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小型金槌

2015-08-01 15:47:05 | Weblog
これも町田骨董市の収穫品です。 小型の金槌でしょうか。 長さ45 槌頭径12
柄の長さ150 と言った感じです。 これも100円です。 かなりいい加減な
作りの様に見えます。 槌頭を半割にして それをくっつけ合わせたみたいな感じで
真中に継ぎ目が見えます。 小型なので 彫金とか時計修理なんかで使った物かも
知れません。 槌頭はどの様に作るのでしょうか。  

これでも柄を新しい物に付け替えて 磨いてやれば結構見られるし、一応使える
と思います。 こんな玄翁を集めるの好きなんですが、今は古い物は 見当たり
ませんね。  特に形の面白い物が少ないです。 機能的に見れば 現代の物が
良いと思うんですが、 昔の物の方が 味が有った様に思います。
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鉄物 2点

2015-08-01 15:33:32 | Weblog
8月になった。 今年は何時になく暑い夏だ。 全く熱中症にならない方が珍しい。
それでも 町田骨董市に来てみると結構な人手ではないか。 これでも少ない方だ
と言うが あきれた。

さて今日は目ぼしい物は無いが、この鉄物を購入した。 これは鉋刃の裏押し用の
物かどうか知らないが 長方形の鉄物2点を100円で購入した。
長さ210×幅45×厚味16 と言う所だろうか。 もう少し薄い物も有ったから
多分裏押し用の定盤だと思うが、正確な用途は不明。 それにおまけに小型の鉄物も
付けてもらった。これは長さ53×幅21×厚味12 程度の物だ。

何に使うか別に 一応買って来た。 まあ重石の変わり位にはなるだろう。
錆は軽く削り落として OILを塗ってある。 もう少し錆で凸凹した方が味が有る
様にも思うが。 鉄の表面はフライスで削って有る様にも見えるが 違うかも知れない。

取敢えず 錆を落として磨きながら 用途を検討しよう。
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