大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

鉋刃 銘 東京 山正(六分)

2015-08-02 21:49:26 | Weblog
鉈を買った業者は ワゴン車のシートで昼寝していた。 12時に近く 客も
殆ど来ない。 荷台には この長台の鉋が転がっていた。 出して見ると物置に
放置された物だろう、泥と砂がこびりついていた。 裏が錆びてたら使えないな
と思いながら、眺めていた。  鉈と同じ農家から出た物だと言う。

台は割れていて修理が難しいので、取敢えず刃を整備して見た。 山正の上には
何かマークが有る。東京鑿組合にマークではないかと思うが、正確には不明。
刃はずいぶん 薄い作りで 頭部でも厚味7ミリ無いかも知れない。刃はかなり
大切れに研いで有り 台にも考えられないくらい寝かせた角度で仕込まれている。

刃は 鋭角に研いで 更に二段研ぎしたかも知れない。 馴染み側の面を見ると
抜け止めの様な 縄目模様は付いている。 これは初弘系の鉋に良く見られる
物だ。 少し研いで見たが 全くベタ裏になっておらず、むしろ若干裏切れ寸前
の状態だ。 裏も心配したほど錆びておらず 使えそうだ。

長台の方は 頭部に割れが有り、修理が難しい。 台を打ち直しても良いが折角なら
蒐集したオリジナルの台を何とか生かしたいと考えている。 全体の修理が出来たら
番号を取って再度載せようと思う。

所で この鉋と前出の鉈と併せて千円だった。 高いのか安いのか微妙だ。
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鉈 銘 東京 山正

2015-08-02 21:35:18 | Weblog
毎日 暑いのにこりもせず 靖国神社骨董市に行って来た。 やはり目ぼしい物は無い。
第一 業者が暑くて余り 商売気が無い様だ。 この人は解体業者の仲間だろうか。
何処かの 農家で手に入れたと言う 鉈を持って来た。 かなり使い込まれて刃幅も
狭い様に思う。 刃渡り210ミリ 刃幅28ミリ程度だろうか。 銘は東京に山形の
下に正の字が見える。 この銘に鉋は私も持っている。 結構出回った物ではないか。

柄は桐の木の様だ。 二枚張り合わせた物で無く 穴を掘って叩き込んだ物らしい。
錆を落として 少し研いで見たが結構 良い柔らかい研ぎ味だった。裏もきちんと
出来ていた。 これは使えそうだ。 竹割は両刃だろうが これは片刃なので皮を
むくとか、枝を払うとかそう言う用途だったかも 知れない。

この東京 山正は問屋銘だろうから 作られたのは東京では無いかも知れない。山正の
刻印の有る 鉈を見るのは初めてだし、それ程数は作らなかったかも知れない。
しかし それ程古い物では無く昭和の40年代頃の物では無いだろうか。 
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