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(新)ポップス作曲法

2013-01-17 00:00:59 | 作詞・作曲

 ちさと図書館2Fの音楽コーナーではこれまでも色々な本をご紹介してきましたが、この作曲参考本は既に絶版となっていて本屋では見掛けたことが無かったので直ぐに借りて読みました。
 著者はあの上田正樹のヒット曲『悲しい色やね~OSAKA BAY BLUES~』を作曲された林哲司さんで、その他にも多くの楽曲をJ-POPアーティストやアイドルに提供しています。またこの本では杏里の『哀しみが止まらない』や中森明菜の『北ウィング』杉山清貴&オメガトライブの『ふたりの夏物語』など、良く知られた自作曲を題材にして作曲の要点を解説しているので、作曲技法はもちろんですが作家自らの楽曲分析にもなっていて面白いです。
 例えばメジャー・キーの進行の中でマイナー・ドミナント・コードによる哀愁感の出し方など、当時のヒット曲が生み出されたプロセスが時代を超えて垣間見られます。現代はまた違った個性の曲作りが必要になっていることはあると想いますが、優れたプロの作曲家の思考を実際に辿ることで参考になる部分がとても多いです。
 前書きに「誰でも話すことの出来る『メロディー語』を持っている‥‥」という文章があり、例えば英語を話せるようになるより作曲することの方が簡単だし、なにより音楽は世界共通の言語だと書かれています。作品のレベルを問わなければそうですが‥‥ソングライターの端くれを自認する僕なども大いに励まされることは確かです!
 本の中でも大好きだと書かれている魔術師的メロディストのバート・バカラックを始めとして、アメリカン・ポップスの影響を受けたとWikipediaに説明されていますが、なる程というか全米チャートのヒット・メーカー100人についての共著もありました。この本は梅田の紀伊国屋で少し立ち読みしたことがありますが、著者はその中でそれぞれの作曲家の楽曲分析を担当されています。こんな本が書ける程に幅広い洋楽の知識とその音楽的に豊かなベースが伺える経歴です。
 他にも昭和を彩った歌謡曲から『ウナ・セラ・ディ東京』『旅の宿』『亜麻色の髪の乙女』などが、プロ作曲家の目で語られている姉妹本のようなものもあるらしく興味をそそられます。

 新ポップス作曲法 (Creators Handbooks)
 林 哲司
 リットーミュージック

 ソングライター100 ~20世紀全米チャートのヒットメーカーたち~
 林 哲司、中田 利樹
 ヤマハミュージックメディア

 歌謡曲
 林 哲司
 音楽之友社

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 音 -Standing Day-
 コバタイサオ : 歌詞
 LIP-FLY

☆ デフレ・スパイラルと長年それを放置してきた日本銀行(BJ : Bank of Japan 公式にはBOJですが)をテーマに制作しました。インフレファイターと言われる日銀ですが、ある時にはデフレンジャー(Deflation+Ranger)という自覚も持って、広く国民のために機能して貰いたいと想います。ぜひ一度ご試聴(YouTube)下さい!

 デフレンジャーBJ
 コバタイサオ : 歌詞
 LIP-FLY


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