続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

気のゆるみ。

2014-08-20 06:37:30 | 日常
 気がゆるんでいる。
(いつの間に夏になったの? 去年の夏からもう今年の夏になっているなんて、この速さについていけないわ)

 一週間もあっという間・・・こんな風にあっという間もあらばこそって感じで現世にさよならする日を迎えるわけね。

 気がゆるんでいるので、めくるめく月日の移り変わりをただ呆然と眺め、今さらのように驚いている。日々への緊張感に欠けている、感謝の念も曇りガラスで見え難い。

 颯爽とした気持ち、刻々と過ぎて行く時間に愛着を持って競合するような胸の高まりに包まれたなら・・・と、夢想する。
 肱をついて無用なことばかり考えているわたし。
(考える前に、家の中の徹底掃除でも敢行したらどうなの!)と、囁くものがいる。
「掃除なんかしている暇はなかったわ、作品作りに夢中で、だから暮れの大掃除はやらないわけにはいかないの」と言った友人もいる。

 中途半端にぐずぐずしている内に年齢だけは降り積もる雪のように重く重なってしまった。融けることのない重さに戸惑いながら、何とかしようと焦っているけれど、手立てが見つからない。あまりにも消極的に過ぎた淋しい人生に差し込む光はなく、枯れかけた雑草は振り向かれることもない。

 しかし、《それでいいのだ》という全肯定を自分に下してみると、全ては氷解する。
 気がゆるむという極めて人間的な日常を、《幸福》という言葉で気取って見せればいいのかもしれない。能天気な感想ではあるけれど、気がゆるんでいることを大いに認めて肩の力を抜きたい。

『ポラーノの広場』428。

2014-08-20 06:25:12 | 宮沢賢治
するとやっぱりよほど疲れてゐたと見えてちょっと椅子へかけたと思ったらいつかもうとろとろと睡ってしまってゐました。

 疲れてはヒと読んで、秘。
 見えてはゲンと読んで、現。
 椅子はイ・スと読んで、意、詞。
 睡ってはスイと読んで、推。


☆秘(秘密)が現れる意(考え)を支える詞(言葉)を推しはかる。

『城』1715。

2014-08-20 06:09:03 | カフカ覚書
「まあ、なんという言いがかりでしょう!」と、女教師が言った。
「わたしもあなたとまったく同意見です。ギーザさん」と、教師は言った。「小使いさん、あなたは、こんな卑劣な過失をおかしたのだから、当然ながら即刻解雇です。それ以外に今後どんな罰がくわえられるかは、いまのところ言わないでおきましょう。しあkし、とにかくいますぐ所持品をまとめて、とっとと出ていってもらいましょう。


☆「法外な!」と空虚の中身(現実)は言った。
 「あなたの意見は絶対です、ギーザさん(自由な推測)」と空虚は言った。
 「負債ある者、侮蔑的な過失をおかしたのだから、去らせるべきです。どんな罰になるかはそのままにしておきましょう。しかし、今は直ちに(天空の)宮からは立ち去ってもらいましょう。